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フランスのオンラインマガジンサイト「Suite101」では、京都・宇治市の
平等院を紹介している。
金閣寺などの京都市内の観光名所と比較すると、平等院はフランスでは
知名度が低いとし、平安時代に藤原氏によって建てられたもので、その後
戦火などにより焼失した建物も多く、鳳凰(ほうおう)堂だけがこれを免れたと
紹介している。
筆者は平等院の建築スタイルについて、中国の建築様式に発想を得な
がらも、独特のスタイルを確立しており、日本建築の原点ともいえると絶賛
している。
また建物の前にある池が建物の姿を反映し、優美さを増していると述べ
ている。水面などに映し出された姿を利用するのは日本人の得意とする
スタイルであり、伝統的な建物から、現代建築までこれが効果的に使用
されているものがあると説明している。
さらに、鳳凰堂に安置されている阿弥陀如来(あみだにょらい)像に
ついては、この像を作成した仏師定朝(じょうちょう)は日本の彫像美術を
生み出したと紹介。1つの木材から像を彫っていくのではなく、寄木細工
という技巧を用いたことで、表現の自由さが広がったと述べている。
平等院がある宇治市は寺社も多く、ほかにも見どころが多い町と紹介。
また、茶道も盛んであり茶道の作法を知らない観光客でも、基礎を学び
ながらお茶をいただける茶席もあると記している。
平等院は、穏やかなたたずまいの中に日本の美の基本が凝縮されて
おり、筆者が好感を持っているようだ。(編集担当:山下千名美・山口幸治)
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