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【ロンドン=木村正人】22日、ノルウェーの首都オスロの首相官邸が入った政府庁舎で
爆弾テロが起きた数時間後、北西約50キロのウトヤ島で開かれていた与党・労働党
青年部集会で警官の制服を着た男が銃を乱射、英BBCによると、少なくとも84人が死亡した。
集会にはストルテンベルグ首相が参加する予定だった。警察はノルウェー人の男(32)を逮捕、
同首相、政府中枢、与党を狙った連続テロの疑いで調べている。爆弾テロの死者は7人と
発表されている。
欧州で起きたテロとしては2004年3月に約190人が死亡したマドリード列車同時爆破テロ以来、
最悪の惨事となった。
警察の発表によると、男はアンネシュ・ブレイビク容疑者。20歳代後半から右翼過激派団体に
参加。警察は「右翼思想を持ったキリスト教原理主義者」と発表している。ソーシャル・ネットワークキング・
サービス(SNS)「フェイスブック」にはボディービルやフリーメーソンの理念への興味などを
記していた。共犯者がいたとの情報は確認されていないが、大規模テロが計画的に実行された
ことから複数犯の可能性も浮上している。
17日にはツイッターに「信念を持った1人の人間は10万人の力に相当する」と書き込んでいた。
ネット上の討論では異民族が互いの文化や慣習を尊重しながら共存する多文化主義に
激しく反論していたという。
警察はオスロ市内の同容疑者宅を捜索して、単独犯行か否か背後関係を調べている。
同国内ではイスラム系難民が急増したことから反移民政策を支持する意見が次第に広がっている。
1979年から毎年、ウトヤ島での青年部集会に参加している同首相は23日朝記者会見し、
「殺害された若者も家族も知っている。若者のパラダイスが地獄と化した。国民的悲劇だ」と
悲しみを表明した。
同容疑者はオスロの官庁街で自動車に仕掛けた爆弾を爆発させた後、別の車でウトヤ島に移動。
労働党青年部の集会が開かれていたキャンプ場で警官を装って若者を集めて短銃や
ショットガン、自動火器を乱射した。若者は逃げまどい、湖に飛び込む人もいたが、同容疑者は
湖の若者を容赦なく撃ち殺した。また、現場からは使用前の爆弾が見つかった。
オスロの爆弾テロでノルウェー政府は、オスロ市内に軍兵士を派遣、市民に市中心部から
避難するよう呼び掛けた。
ソース(MSN産経ニュース)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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