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アルゼンチン政府が今月、同国沖の大西洋に浮かぶ英領フォークランド諸島出身の男性に対し、
アルゼンチンの「国民身分証」を付与した。
フォークランド諸島は、同国政府が領有権を主張して1982年に英国と戦火を交えた場所で、
同諸島出身者に身分証を発行したのは紛争後初めて。同諸島がアルゼンチン領であると
主張したに等しく、今後、英国との領有権争いが再燃する可能性もある。
現地からの報道によると、アルゼンチンの出生証明書である「国民身分証」を付与されたのは、
同国人女性と結婚し、首都ブエノスアイレスに住む英国人芸術家。
自ら身分証取得を望み、フェルナンデス大統領から14日に付与された際には、
「アルゼンチンこそ私の国だ」と語った。
フォークランド諸島には約3千人の英国人が住む。
若者の中には、ブエノスアイレスの大学に通うなどしてアルゼンチンに愛着を持つ者も少なくない
という。
男性の父親は、フォークランド紛争時、英国兵としてアルゼンチンと戦ったが、
男性はマルビナス諸島(同諸島のアルゼンチン名)の統治者は南米の国であるべきだ、と主張する。
今年10月に再選を狙うフェルナンデス大統領は
「私たちは、失ってはならないものを返還してもらうべく声を上げ続ける」と強調、
英国に領有権交渉の開始を呼び掛けた。
しかし、キャメロン英首相は「終わった話だ」と事実上黙殺。
これに対し、同諸島に近く、愛国的空気に満ちた南部パタゴニア地方で政治キャリアを
スタートさせた大統領は、「21世紀なのに英国は依然、植民地主義国家であり続けている」と
かみついている。
ガルティエリ元軍事政権が軍を侵攻させ、約3カ月後に敗北で終わったフォークランド紛争については、
アルゼンチン国内で「避けるべき紛争だった」などと、否定的な見方も少なくない。
ただ、同諸島の領有権を主張する声は依然強く、今回の身分証付与を契機に右派勢力が
勢いづいた場合、英国との領有権争いがぶり返される恐れもある。
ソースは
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
フォークランド諸島の地図は
URLリンク(amd.c.yimg.jp)