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2005年国連首脳会合成果文書
(1)保護する責任
2005年9月の国連首脳会合成果文書において、「保護する責任」が認められた。これは人道的介入というコンセプトから
発展した考え方である。自国民保護はすべての国家が責任を負うものであるが、この責任を果たせない国家については、
国際社会がその国家の保護を受けることができない人に対して、保護する責任を負うという考え方である。人道的介入の
考え方には多くの国が抵抗を示していたが、議論の結果、国連においては「保護する責任」として認められた。カナダを
中心とする委員会が発表した報告書においては、軍事的介入なしに解決できない状況にも拘わらず、安保理が動かないような
状況においては、特定の国が軍事的介入を行うこともあり得るとされていた。しかし、国連首脳会合成果文書においては、
保護する責任の考えを認めつつも、軍事的介入は安保理の承認により行使されることが確認されている。
URLリンク(www.mofa.go.jp)
今回のリビア介入は一応このコンセプトに基づく行動となっている。
国連決議が通っており、その目標は市民の保護となっている。
またアメリカが国連決議なしでは動かないといったのもルール通り。
ただし実際には市民の保護以上に、カダフィ打倒に手を貸しているとしか思えないので、
今後それが問題視されるかもしれない。