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ウクライナ非常事態省の広報官によると、助言はウクライナ政府非常事態省ドミトリー・ボーブロ長官と
ウクライナ国家安全保障・国防会議副長官のセルゲイ・パラシン氏が、ウクライナの日本大使館に送ったという。
助言では福島第1原発事故を解決するための対策として、まず第1に核燃料棒がある原子炉内を冷えた状態に戻すこと。
次に、リアクター(原子炉)内の露出した燃料棒自体を冷やすことをあげている。
そのうえで、冷却のために水を使うと原発の核燃料を覆っているジルコニウムという金属と水蒸気が
化学反応を起こして水素爆発の危険性があると指摘。
冷却には水ではなく、スズなどの金属を用いて燃料棒、
容器全体の熱を取り除き、外から水で冷やすという方法を取るべきだとしている。
スズを多量にかければ中が安定し、有害な放射性物質の大気流出レベルを抑えることができるという。
スズの供給は水素やアルゴン入りの気球に混ぜて、圧力をかけた状態で行うことで可能としている。
ウクライナの専門家たちは、直ちに事故現場に行き、日本の現地職員と協力する準備があるとしているという。
史上最悪といわれた1986年のチェルノブイリ原発事故を経験しているウクライナの専門家の助言だけに
「さすが…」と言いたいところだが、日本の専門家はバッサリ切り捨てた。
宮健三・東大名誉教授(原子力工学)は「(スズを冷却に使うというのは)今まで日本でやったことのないこと。
やってないことを、今からやろうというのは論外。検証しなければならないし、
今はそんな実験データを採っている時間などない」と一蹴。
そのうえで「大事なのは一刻も早く、3号機の使用済み核燃料プールに水をためることだ。
水がたまれば放射線も弱まるので、いろいろな作業ができる。そうすれば事態も終息に向かうはず。
日本の技術力をもってすれば不可能ではない」と分析した。
今回のウクライナ非常事態省のアイデアは、少なくとも今の時期には現実味はなさそうだ。
sanspo.com
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