10/10/29 11:24:46
英航空最大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)のマーチン・ブロートン会長は28日までに、
米当局が求める乗客に対する治安対策は過剰との不満を表明、不可欠なものだけを実施する取捨選択が
必要との考えを示した。
ロンドンで25日夜に開かれた英空港運営団体の会合で表明した。
ブロートン会長は過剰な対策の一例として、乗客の靴を脱がせたり持ち込み荷物の中にある
コンピューターを取り出させたりする検査などを挙げた。
米国着の国際線の検査は米国内線より厳しいとも指摘、「米国は国内で命じていないことを我々に
要求している」と批判し、米国の言いなりになることを止めるべき時期だと主張した。
英国に発着する航空会社85社の代表団体も同会長の意見を支持。米国が求める航空保安措置は
年々増えているとして、警備対策での技術向上も考慮し、治安を損ねることなく本当に必要な手段だけを
実施すべきと強調した。同会合に出席したハモンド英運輸相もこれらの不満への理解を示し、
新たなシステムの構築を検討する考えを述べた。
一方、米運輸保安庁(TSA)当局者は、最善の治安対策を目指して国際線航空会社などと
密接に協議していると説明しながらも、エックス線による乗客の靴検査は爆発物などの不審物を
探知する上で有効な手段であるとし、今後も続けると表明した。
空港保安システムを手掛ける米国企業は、治安対策は危機の発生に応じて常に改善されていると指摘。
この分野で単一の解決方法はないとし、共通の国際基準があるべきだとの立場を示した。
欧米の空港では、フランスを離陸した米国行きの便で英国人の男が靴の中に爆発物を隠していた
爆破テロ未遂事件が発覚した2001年12月以降、乗客の靴検査が打ち出されていた。
また、英国当局が06年に摘発した、液体の爆発物を用いた米国行き旅客機の爆破テロ謀議事件後、
大量の液体を機内に持ち込むことも禁止された。
ソースは
URLリンク(www.cnn.co.jp)