10/10/28 19:44:29
個人主義が尊重されるフランスと比べて、集団社会である日本の生活は、独特と見ら
れるようだ。四国に滞在中のフランス人のブログ「Le Blogonzo de Maitre banane」
では、滞在先の近くの幼稚園で行われた稲刈りの行事に参加したり、幼稚園を訪問した
体験を写真とともにつづっている。
稲刈りに挑戦した子どもたちが、先生の指示に従って、ぎこちない手つきで真剣に取り
組んでいる様子が、伝えられている。フランスでは、集団で行事を行うことが少ないため、
印象に残ったようだ。単純作業ではない稲刈りを通して、日本の食卓に欠かせないお米を
大切にする気持ちを子どもに伝えている様子が紹介されている。
幼稚園を訪れた際には、筆者が首から下げていた「バナナのおもちゃ」に、子供たちが
興味を示した様子が写真とともに伝えられている。また幼稚園では、一緒にいたフランス人
の仲間と足を上げて踊る「フレンチ・カンカン」と呼ばれるダンスを子供たちに披露したところ、
大いに盛り上がり、楽しいひと時を過ごせたと語っている。
筆者は、個人主義の人が多いフランス人と比べて、規則を守りながら、秩序を保つ日本
人の社会性は、幼少期に養われていることが分かったと、今回の経験を通してより一層
日本に対する理解を深めたようだ。
また、日本にはあらゆるところにかわいいものや、遊び心のあるものがあることと説明。
稲刈りの現場にあったかわいい顔が描かれた「かかし」などを紹介している。筆者は、遊び
心あふれる環境で、規律よくふるまう人々が多い日本を「巨大な公園のようだ」と表現して
いる。集団社会が生み出した独特な居心地の良さを感じる日本は、フランス人にとっては
魅力的に映るようだ。(編集担当:山下千名美・山口幸治)
URLリンク(news.searchina.ne.jp)