10/10/23 23:20:32
エルサレム(CNN) イスラエルの平和団体「ピースナウ」は21日、イスラ
エル人によるヨルダン川西岸での入植活動の凍結措置が先月末に期限を迎えて以
降、同地で約600戸の住宅が新たに着工されたと報告した。
ピースナウは同地で入植活動の調査を行っており、来週にも詳細な報告を発表す
るとしている。
入植活動は、9月再開後こう着状態にあるイスラエルとパレスチナの和平交渉を
破綻させかねない問題だ。パレスチナ側は和平交渉継続のため入植凍結措置の延
長を求めており、米国もイスラエルに入植活動を中止するよう要請していたが、
イスラエル政府は凍結延長を認めなかった。
イスラエル首相府の匿名の当局者によると、住宅建設の大半は既存の入植地区内
で行われているという。また入植者を代表する組織の会長は、10カ月間の凍結
期間が終わったため、既に住宅建設の許可を得ていた人が各自の判断で建設を始
めたと説明している。
パレスチナ自治政府の報道担当者はCNNに対し、今回の報告は憂慮すべきだと
したうえで、入植活動はパレスチナだけでなく、和平交渉に協力している米国、
ロシア、欧州連合(EU)、国連をもないがしろにするものだと語った。
一方、クリントン米国務長官はワシントンで20日、中東和平を支援する米国の
非営利組織の行事に参加し、中東和平の実現に向け努力を続けると意欲を示した。
クリントン氏は、ミッチェル米中東和平担当特使が近く中東を訪問し、協議を重
ねる予定だとも述べた。
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