10/09/30 13:52:57
人口増加が著しく、慢性的な食糧不足にあえぐアフリカで、乾燥に強い陸稲の新品種「ネリカ」の栽培に
期待が集まっている。
国際協力機構(JICA)の専門家、坪井達史さん(60)は「ミスター・ネリカ」の異名をもち、
ウガンダを拠点に仲間とともに普及活動に取り組んでいる。
「アフリカの人みんなが米を食べられるようになれば」。食糧難の解決に向け、奮闘を続けている。
ウガンダの首都、カンパラの北約30キロにあるワキソ県ナムロンゲの国立作物試験場。
約1千ヘクタールの広大な敷地で、農民向けのネリカの栽培研修が行われている。
「ネリカ栽培は簡単で、稲作入門に最適。在来種の3倍も収量があり、水田整備など投資もいらない」。
坪井さんらは出張研修も含め、これまで8千人以上に技術を伝えてきた。
アフリカの人口は現在、世界の14%にあたる約9億人。増加率は高く、2050年には世界の20%を占める
と推定される。一方、ウガンダ国内の米の消費量は08年で16万2千トン。
うち6万トンを輸入に頼る一方、1人あたりの消費量は年6%ずつ増加している。
海外で農業指導をしていた坪井さんがネリカに出合ったのは1992年。
西アフリカのコートジボワールに派遣された際、ネリカの誕生を目の当たりにした。アフリカの環境でも
簡単に栽培できるほか、他の作物のすき間に植えることができる利点もある。
坪井さんは2004年、ウガンダに拠点を移した。「首都のそばに広大な試験場があり、気候も人も穏やか」
というのが理由だった。赴任前に1500ヘクタールだったウガンダ全土の耕作面積は、4万ヘクタールに
膨らんだ。
米は需要が高く、値段も安定している。農民は年2回栽培すれば2千キロ取れ、約10万円の現金収入を
得ることができる。3年前から栽培している男性(46)は「収入が増え、子供の学費のほか、家まで
建てられた。貯蔵もできるので、他の作物が不作だったときに助かる」と話す。
しかし、坪井さんは高く売れるからといって作りすぎないよう指導している。
「害虫にやられた場合にリスクが大きい」からだ。
長期的な食糧の安定供給。それが坪井さんの最大の願いだ。
「100年後、アフリカの人みんなが米を食べられるようになれば。その時、米を広めたのは日本人だと
教科書に載ったらうれしいね」。ミスター・ネリカが笑みを浮かべた。
◇
【用語解説】ネリカ
病気や乾燥に強いアフリカ稲と、収穫量の大きいアジア稲を掛け合わせたアフリカ陸稲の新品種で
「New Rice for Africa」の略称。
日本や国連開発計画の支援のもと、西アフリカ稲開発協会が開発に取り組み、1997年以降、飛躍的に
研究が進んだ。生育日数が短く、年2回の栽培が可能で、アフリカでの安定的な食糧供給に役立つことが
期待されている。
ソースは
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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ネリカ米の普及に取り組む坪井さん
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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