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[ソチ(ロシア) 6日 ロイター] ロシアのプーチン首相は6日、当地で行われた
ロシア専門家との会合「バルダイ会議」で、2012年の大統領選挙に出馬する可能性を
示唆した。
ロシアでプーチン氏ほどの権力あるいは支持を得ている政治家は他にいない。
ただ一部の外交官からは、同氏が大統領に復帰した場合、ロシアの政治システムが
1人の人間に依存しすぎることを懸念する声が出ている。
首相は、2012年の大統領選への出馬がロシアの政治システムを損なうかとの問いに対し、
米国で大統領の任期が2期に制限される前、1933年から1945年4月に死去するまで
大統領を務めたフランクリン・ルーズベルト元米大統領を引き合いに出し、
「ルーズベルト大統領は4期連続で選出された。なぜならこれは米国の憲法に
反しなかったからだ」と語った。
プーチン氏は2000─08年まで連続2期で大統領を務めたが、ロシアの憲法は大統領の
任期を連続2期までと制限しているため、08年の大統領選に出馬できなかった。
しかし、2012年の選挙には再び出馬できる。
プーチン氏の後任のメドベージェフ大統領は2008年に憲法を改正し、
次回選挙以後の大統領の任期は現在の4年から6年に延長された。
プーチン首相は「私もメドベージェフ大統領も、ロシアの現行法あるいは基本法である憲法に
反することはしないつもりだ」と語り、「2011年あるいは2012年初めにどう行動するか
について、私と大統領は繰り返し述べてきたことだが、ロシアの実情、われわれが行ってきたこと、
社会のムードに基づいて行動する」と述べた。ただ、これについて話すのは時期尚早だとした。
プーチン首相とメドベージェフ大統領はともに、どちらかが2012年の大統領選に出馬し、
どちらが出馬するかについては事前に合意する方針を示している。
プーチン首相は、権力が長期にわたり1人に集中する危険性について問われると、
「バランスのとれた」政治システムを形成したいと語った。
さらに、「私はたった1人の人間があらゆる権力を握ることが悪いとの考えに賛成する。
だからこそ私はメドベージェフ氏との(権力の)共有を選んだ」と述べた。
ソースは
URLリンク(jp.reuters.com)