11/04/03 02:53:04.57 OLkNB+2P
日米開戦に至るまでの経緯でもわかるけど
日本人はみんな空気に勝てなかった
開戦を回避する、譲歩するとか対米協調を主張したら職を失うどころか命までも奪われかねなかった。
ってか今でも日本人は空気に勝てないんだな…
ではこれに対する最高責任者、連合艦隊司令長官の戦後の言葉はどうか。
「戦後、本作戦の無謀を難詰する世論や史家の論評に対しては、私は当時“ああせざるを得なかった”と答うる以上に弁疏しようと思わない」であって、いかなるデータに基づいてこの決断を下したかは明らかにしてはいない。
それは当然であろう、彼が「ああせざるを得なかった」ようにしたのは「空気」であったから。
「空気」とはまことに大きな絶対権をもった妖怪である。一種の「超能力」かも知れない。
何しろ、専門家ぞろいの海軍首脳に、「作戦として形をなさない」ことが「明白な事実」であることを、強行させ、後になると、その最高責任者が、なぜそれを行なったかを一言も説明できないような状態に落し込んでしまうのだから、スプーンが曲がるの比ではない。
こうなると、統計も資料も分析も、またそれに類する科学的手段や論理的論証も、一切は無駄であって、そういうものをいかに精緻に組みたてておいても、いざというときには、それらが一切消しとんで、すべてが「空気」に決定されることになるかも知れぬ。
とすると、われわれはまず、何よりも先に、この「空気」なるものの正体を把握しておかないと、将来なにが起こるやら、皆目見当がつかないことになる。