10/10/29 09:58:38 q3/F+mHg
ここにきて連日のようにTPPなる英語の頭文字がメディアに踊っている。
これはTrans Pacific Partnership の意味だという。日本語に訳せば
環太平洋戦略的経済連携協定という。
もっとも新聞によっては環太平洋経済協定と書いたり、環太平洋パートナー
シップ協定などと書くものもある。
要するにいまだ定訳がないほど急に浮上してきたものであるということだ。
その中身は一言で言えば域内自由貿易の推進である。
日本は世界に稀に見る貿易立国である。自由貿易からもっとも利益を受け
てきた国である。率先して自由貿易を推進する立場にある。
それなのになぜ今回のTPP参加について賛否が分かれるのか。
最大の理由は自由貿易を徹底すれば農家、特に米作農家が壊滅的打撃を受け
るからだ。
実はこのコメの自由化問題は戦後の日本の最大の政治問題であり続けた。
無能官僚による農業政策の不在の故に日本の米作は競争力を失って久しい。
しかし日本から米作をなくしていいのかという問題がある。
米作は日本の文化だ。水田のある風景は日本そのものだ。それを失っていい
のか。おまけに主食を失うという食糧安全保障上の問題がある。