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連銀が新たな量的緩和策を長期米国債の買い取りというかたちで再開するこ
とは、外国勢に対する米国債の信用問題として大きな危険をはらんでいる。連
銀が長期金利の上昇を防ぐため米国債を買い支えることは、逆に言うと、連銀
が米国債を買い支えなければ、米国債の買い手が足りず長期金利の上昇が起き
かねないということだ。連銀は、米国債がすでに危険な「紙くず一歩手前」の
状態にあると認めたことになる。連銀が量的緩和の再開を発表したことは、中
国やアラブ産油国など、米国債を買い支えてきた外国勢を、米国債買い控えの
方向に誘導しかねない。連銀は余計なことをしている。
すでに中国政府は、米政府が意図的に財政破綻やドル崩壊を誘発し、ドルを
人為的に下落させて米国債の総価値を急減させる「赤字減らし」を画策してい
ると疑っている。中国政府は最近、国内銀行が金地金を一般市民に対して売れ
るようにする規制緩和を行い、国民がドル建て債券など今後「紙切れ」と化す
可能性が高い金融商品ではなく、金地金を買うよう誘導し始めている。
URLリンク(news.goldseek.com)
China Goes for the Gold
URLリンク(www.google.com)
China moves to further liberalise Gold market
中国に続き、インドも国民が金地金を買いやすい状況を作っている。中国人
とインド人という人類の半分が金地金を買い始めたことは、ドル崩壊が近いこ
とを感じさせる。そのような中で発表された連銀の米国債買い支え策の再開は、
中国やインドの政府や人々に「やっぱり米国債はもうダメなんだ」と思わせ
かねない。
URLリンク(www.mineweb.co.za)
China pushes for Gold; India follows suit