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「日経エンタテイメント」2010年9月号
ジャニーズサウンドについての特集
音楽プロデューサー・玉井健二氏の話
・ここ10年くらいの音楽業界全体の傾向だが、
アーティストがレコード会社の宣伝セクションとだけ話しあって曲を作っていて、
気がつけば“音作りのプロ”が介在していないことが多い。
・ジャニーズの曲には、まさにその“音作りのプロ”が常にかかわっている。
制作専門の担当者がしっかりといたうえで、
筒美京平さんや馬飼野康二さんといった日本の歌謡史を作ってきたクラスの作曲家から、
インディーズ出身の新人クリエーターまでを有機的に配合していく職人技が要所要所に施されている。
・筒美さんと馬飼野さんは、コード、旋律感、グルーヴ感などを体系的に熟知されていて、
普遍的かつ多種多様な音楽エッセンスをポップミュージックに反映されている。
どの曲にも奥深さや普遍的なノウハウがぎっしり詰まっているから、何度聴いても飽きることがない。
時代が変わっても、新しいグループが歌っても、ジャニーズの曲が愛され続けているのは、
こうした音楽的・制作的伝統が受け継がれているからだと思う。