11/01/04 03:35:58 EXPLX5Mj0
桑田佳祐1991年3月26日「アコースティックレボリューション」MCより
<あ~スタンドアリーナ、ありがとね!
VIPシートもありがと~!
それじゃ、ここで、最近の最も、ポップミュージックという言葉、
好きですけども、ポップミュージックやってますけど、はたと考えるとその、
最近最も、ポップミュージックはその、いわゆるいにしえの「反戦歌」なんて
言われるやつじゃないかと思われる、ちょっと反戦歌なんて言う言い方
好きじゃないんですけども。え~、でもちょっとなんかあの、今回の問題で、
え~それなりに、小さくだけど、なんか感じまして、こういうライブでなんか
ちょっと、居ても立ってもね、なんかやりたいな、というか、ことがあるとなんかこう、
むらむらしてくんすよね、なんか、やりてえなあ~みたいに色々、
思ってきまして、まあそういう中で、これからやるのはあの、ボボディランというですね、
え~、あ、違った。ボブディランという、私は本当、高校のときにツェッペリンのね、
バンドに入ったことあるんですね、ボーカリストとして。
んでま、一日で首になっちゃったことがあるんですけどね。
で、まあ見てろ、この野郎、というね。こういうアコースティックギターを買って。
ボブディランになってやろうじゃないかと。あの蓄膿症みたいな歌い方、
好きじゃないか、と思ってですね、なかなかビートルズにはない、
ローリングストーンズにはない、何かいい加減さがあって、似てるじゃないか俺と、
と思ってですね。あの蓄膿症をコピーしよう、と思ってやったんですけど、
それでデビューしようと思ってたらですね、したら佐野元春にやられてしまいまして、
あいつの方が上手い、というね、情けないところに追い込まれてしまったんですけれども。
そしたらこれからボボディランの、すっかりその、なんていうか私らその、
アイデンティティをすっかり失ってしまったな、という気がして、
ちょっと、それなりの寂しさの気持ちと、ちょっとしか怒りの持って行きようがない、
一体日本人のアイデンティティはどこ行くんだ、ええ?!
というね、気がした時期が多々ありました。
それでは、ボブディランで、「時代は変わる」―>
桑田佳祐の発言にはいつも元春に対する敬意が満ちていた。
桑田死ぬな!
行く前に元春と「テレグラム・サム」あたりを共演してくれないと、俺は認めないぞ!