11/08/30 22:36:18.37 r54+CQFV0
>>908
これだね。勉強になった。
韓国人が天皇アレルギーな理由が分かったよ。
朝鮮政府は、日本政府から届いた国書のなかに「我が皇上」
(こうじよう=「我が国の天皇」の意味)という文字があるからといって国書の受け取りを拒否した。
「皇」は、朝鮮が宗主国と仰ぐ支那の皇帝(清朝皇帝)だけが使用することのできる文字である、
その文字を日本国王が使うのは僭越である、と朝鮮政府は考えた。
支那には華夷(かい)思想があった。華夷思想とは「支那は世界最高の文明国であり、
周辺の未開な国や民族は「支那が文化を与えて教え導くべき存在である」とする思想である。
支那は、これら劣った国や民族を「軍事的、経済的に支援したり支配したりすることができる」とする思想である。
このような支那中心に組み立てられている国際関係を「華夷秩序」という。
一方、朝鮮には、小中華思想があった。それは、自分たちの朝鮮国は、支那に次ぐ文明国であるとする思想である。
その朝鮮からみると、日本は文化的に朝鮮よりも劣った国ということになる。
その劣った日本が、まるで支那と対等の国であるかのように「皇」の文字を入れた国書をわが朝鮮に渡そうとしている、
身の程を知らぬ無礼な国である、といって朝鮮政府は国書の受け取りを拒否したのである。
日本は聖徳太子の時代から「華夷秩序」と距離を置くとともに皇室を仰ぎ戴いてきた。
朝鮮に送った日本政府の文書に「皇」の文字を入れるのは当たり前のことであった。
このように両国の考え方の食い違いがあり、交渉はうまくいかなかったのである。