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相馬の酪農家自殺、「原発なければ」と書き残し
(6/14 3:09 読売新聞)
福島第一原発の事故で、牛を処分して廃業した福島県相馬市の酪農家男性(50歳代)が
「原発さえなければ」と書き残して自殺していたことが13日、わかった。
関係者によると、男性は今月11日、小屋で首をつった状態で見つかった。小屋の壁に白チョークで
「仕事する気力をなくしました」「残った酪農家は原発にまけないで」と記していた。
男性が住む地区は当初、加工前牛乳が出荷停止となり、男性は乳を搾っては捨てていた。
今月初旬までに約30頭を処分した。男性は親の代から酪農を続けており、
姉は本紙の取材に「(弟の死は)子どものことを思えば
話したくない。しかし、原発の件は訴えたい」と語った。
酪農家仲間だった男性(51)は「避難区域ではないため、補償はないだろうと繰り返していた」
といい、農業男性(53)は「連絡をとるたびに『原発ですべてを失った』と悩んでいた」と話した。
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