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御巣鷹26年目の山開き(読売新聞)
日航機事故福島から被災者の姿も
1985年の日航ジャンボ機墜落事故が起きた、上野村の御巣鷹の尾根への登山道
が冬季閉鎖を終え、慰霊の人々が再び登り始めた。事故から26年目の今年は東日
本大震災の被災者の姿もあり、平和な日常を一瞬で奪われた人々は、墓碑に深く頭
を下げて亡き人の霊を慰めつつ、自らの明るい明日を願った。出張先の東京から大阪
へ帰る途中だった、叔父の浅野真一さん(当時34歳)を亡くした奈良市の山本健さん
(32)は3日午後、恋人と一緒に浅野さんの墓碑へ向かった。数年に1度は尾根を
訪れ、今回は4年ぶり4回目だ。当時6歳だった山本さんは今も、親戚が事故のニュース
を流すテレビにくぎ付けになった重苦しい雰囲気を覚えている。浅野さんの死を知った
のは、その数日後だった。山本さんは、まだ浅野さんとクワガタ捕りに夢中になった記憶
が残っている。墓を隅々まできれいに拭くと、「二度と事故が起きませんように」と静か
に手を合わせた。福島県郡山市の伊藤政子さん(62)と大和田まさ子さん(62)は、
初めて尾根を訪れた。震災で大きく変わった日常を送らざるを得ない中、事故の犠牲に
なった歌手の坂本九さん(当時43歳)の声に励まされ続けたからだ。2人は福島第一
原発事故のため、外出の時は常にマスクをかけ、洗濯物は室内に干さざるをえない。
今までとは違う閉塞感のある生活の中、元気づけられているのは「上を向いて歩こう」
「明日があるさ」など坂本さんの歌声だった。感謝の気持ちを伝えたく、車で6時間半
かけて3日夕、尾根に着いた。伊藤さんと大和田さんは、墓前に坂本さんの名前にち
なんで9本のろうそくを立て、「ありがとう。いつも励まされています。私たちを原発
から守ってください」と涙を流しながら祈った。
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