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3人被爆の1時間前「1号機地下に汚染水」 東電伝えず
東京電力福島第一原子力発電所(福島県大熊町、双葉町)3号機のタービン建屋内で起きた
作業員3人の被曝(ひばく)で、3人が作業に入る遅くとも約1時間前までに、
1号機のタービン建屋地下で放射線量の高い水がたまっていたことがわかった。
東電はこの事実を把握していたが、作業員らに注意喚起をしていなかった。
東電は「情報共有が早ければ被曝を防げた可能性があった」と認め、謝罪した。
東電福島事務所によると、1号機では24日午前9時半ごろまでに、水たまり付近の放射線量が、
作業員の被曝線量の上限(250ミリシーベルト)に迫る毎時200ミリシーベルトと高いことを確認した。
一方、3人の作業員が3号機で作業を始めたのはその約1時間後の24日午前10時半ごろ。
作業員には1号機の情報は伝わっていなかった。
3号機では前日にはなかった水が深さ15センチになっていたが、
3人は前日の作業では線量が低かったことなどから、水につかって作業をして、被曝した。
東電福島事務所は26日朝記者会見し、小山広太副所長は「1号機の現場の状況の情報を
しっかり各現場で作業している人たちに注意喚起していれば、
今回の被曝は防げたと思っており、反省している」と謝罪した。
東電によると、建屋内に津波による海水が残っていると考えて排水を検討。
その準備として水を分析するため、24日午前9時半に1号機で水を採取した。
1号機の放射線量が高いことはこの段階までに判明した。
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