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■その日、愛子さまは午後2時過ぎにご登校を
・愛子さまが学習院幼稚園年長組夏休みの、幼稚園内で1泊する恒例の「お泊まり保育」時のこと。お友達からこんな質問を受けた。
「どうして愛子ちゃんは、幼稚園に来るとき車で来るの?」
「愛子ちゃんは、テレビや本に出ているけど、どうして?」
答えを見つけられない愛子さまは、困惑して立ちつくすしかなかったという。
・愛子さまは雅子さまに「ママ、どうしてなの?」と尋ねられたという。
民間から皇室に嫁いだ雅子さまは、その伝統や慣習に順応するために苦悩してきた。
それゆえに、幼い愛子さまが疑問を持つことを理解しながらも、一方ではもどかしい思いを余儀なくされた。特別な立場を愛子さまが受け入れられるには、まだまだ時間がかかる。
恐らく雅子さまは、胸を塞がれるような思いになったであろう。
・「その思いは、愛子さまが小学校3年生になった現在でも持ち続けられ、愛子さまがしっかりと皇室という立場を理解するまでは、
自分がしっかりと傍らに付き添って守らなければ、という思いを募らせていらっしゃるのではないでしょうか」(皇室関係者)
・夏休み。雅子さまは愛子さまのために、初めてとなる海水浴の他、花火大会、美術館巡り、登山とさまざまなことにチャレンジする機会を設けられた。
それが項を奏したのか、2学期が始まると、少しずつ変化が見られるようになる。
・これまで登下校時は必ず雅子さまと手を繋いでいたのだが、それをやめられたのだ。
それどころか愛子さまは帽子を目深にかぶり、俯き加減で雅子さまに声を掛けることも少なくなった。
・また、いじめ問題以降、ほとんどコミュニケーションをとることがなかった男子児童とも楽しそうにおしゃべりする姿なども増え、学校行事への参加も増えていく。
・10月の運動会では3年連続のリレー選手に選ばれた。フォークダンスでは男子児童と手を繋いだり、応援の時はお友達と映画『E.T.』のように指先と指先を合わせ、笑顔を見せられた。
・「初等科祭」で3年生は合唱を披露したが、愛子さまはリーダーシップを見せ、本番前にはお友達を東宮御所に誘って練習をすることもあった。
行き帰りは別だったが、12月には小田原のかまぼこ工場へ社会科見学に。
確かな進歩を感じさせた。