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「中津のひなまつり」開幕 旧城下町50ヵ所で華麗に
「城下町中津のひなまつり」(中津耶馬渓観光協会中津支部など主催)が19日、中津市の旧城下町地区で始まった。
江戸中期から現代までの多彩なひな人形が、諸町を中心に商店や旧家など約50カ所に展示されている。3月6日まで。
今年新たに展示会場に加わった片端町の市木村記念美術館には、福沢諭吉の遺品で中津藩主奥平家から贈られたとされる「福沢家ひな人形」や、
全国で15組しか制作されなかったという「秋篠宮さまご結婚記念ひな人形」が飾られている。
家族連れで訪れた同市の女性(64)は福沢家ひな人形に「風情がある。歴史を感じさせる」と見入っていた。
殿町の市歴史民俗資料館は、奥平家に嫁いだ一橋家の国子姫が持参したという有職(ゆうそく)びなや江戸末期の一文びなの御殿飾りなどを展示している。
諸町の「むろや醤油(しょうゆ)」の土蔵には、江戸時代の六歌仙のおきあげ人形、明治・大正・昭和の段飾り6組に、今年は現代の紙人形と陶器製のひな飾り2組も並んでいる。
=2011/02/20付 西日本新聞朝刊=
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