10/12/15 06:14:42 gQwP6Hb20
太郎くん、
約5年5カ月、お疲れさまでした。
毎日遅くまで、それも外国でのお仕事は本当に大変なことだったでしょう。
A国に来て5回目のクリスマスを迎えるこの頃、ここに住み始めた時の出来事をよく思い出します。
こちらに着いた日、脂っこいA(名物だけどマズイ料理)を食べ、「この国では暮らしていけない!」と思ったこと。
物が何にもなく、声が響く広い部屋に驚いたこと。
そしてスパークリングワインとワイングラスを2つ用意していてくれ、わたしの歓迎会をしてくれたこと。
日本と違って早く帰ってきてくれると思い、夕方6時から何度も何度も窓の外を見て帰ってくるのを待っていたこと。
今ではAどころかB(さらにマズイ名物料理)もおいしいと思うようになり、
太郎君が9時前に帰ってくるとちょっと驚いてしまうようになりました。
たくさん笑い、食べ、飲み、喧嘩もし、あちこち旅行して、
お互いに5歳歳をとり、花枝が生まれ父と母になり…。
この5年間で私たち自身や取り巻く環境などいろいろなことが変わりましたが、
ただ一つ、家具を処分してガランとなってしまったこの部屋だけが最初の頃と同じに戻りました。
来年から再び日本の新しい家での新しい生活が始まります。
今度は3人でのスタートです。
また一緒にがんばりましょう。
12月吉日
花子