10/11/16 22:33:10 Hacj7whK0
(>>16 からのつづき)
■「食」巡る事件今も
父や姉の 「血の一滴」 が刻まれた書類の数々は、交渉記録や新聞の切り抜きなどA4判で約30万
ページを超す。岡崎さんはあまりの量に途方に暮れた。コンサルティング会社を経営していた
ため、葛藤 (かっとう) もあった。「公害事件の被害者として大企業と対峙(たいじ)した歴
史を公開すれば、仕事に影響するのではないか」 と--。
そのころ、農薬やカビで汚染された米が出回るなど、食を巡る事件が相次いだ。
森永ヒ素ミルク事件では、原乳の品質を保つ安定剤に 「第二リン酸ソーダ」 が使われた。産業
廃棄物を再利用した成分で、そこにヒ素の混入があったが、安全検査もされていなかった。岡
崎さんには、食を巡る最近の事件が重なって見えた。「口に入る物は証拠が残りにくい。『ば
れなければ』と割り切った時に過ちを起こす」。岡崎さんは資料館開設を決意した。(つづく)