10/12/13 01:40:32 beF3VFh30
主人が定年よりも前に会社を辞め、都市の家を引き払って某地方で念願の山村暮らしを始めました。
まわりは皆いい人ばかりで、移り住んですぐお友達になり、助けつ助けられつ、
まさにテレビ番組「人生の楽園」 そのままの楽しい年月をすごしました。
しかしふって湧いた不幸で主人が急逝しました。
主人ととくに親しかった人たちが葬儀をとりしきって、有り難く思っていましたところ、
初七日もすぎないうちに夜な夜なかわるがわる訪れ、
「これが村のしきたりだ」 と迫ってきました。
従わねば集落では今後生きてはいけない、という雰囲気でした。
女性たちもよそよそしくなり、蔑んだ目で見ます。
いたたまれなく、主人のわずかの生命保険を降りたのを機会に、他県の小都市に移り、
小さなアパートでひっそり住まいしています。
いまは旅行もしたくありません。どこでも田舎を見るだけで悪夢が蘇ります。