10/10/18 18:29:19 0Eq6A6Ie0
>>511
AIDの子供の悩みってのは、自分のルーツが分からない、ってことだと思う。
たとえクズな親でも、親が分かっていればそれだけで何か安心する部分ってあるんだよ。
自分が立っている足元が、どっしりと構えた安定した大地でなくても、
泥沼であっても、廃棄物処理場であっても、足場がある、ってこと事態、
その足場をどう克服するか、自分で考え、工夫し、乗り越えることも流されることも選択できるから。
自分の足元がまったく見えない不安感って、大きいと思う。
私も親が離婚したけど、小学校1年生のときだったから、
親の顔は覚えていたし、ルーツに対する不安感ってのはなかった。
小学校高学年の頃、母子家庭という家庭の事情をぜんぜん気にしない自分に対し、
もっとドラマチックに悩んだほうがいいんじゃないかと、逆に悩んだくらいでw
ただ、大学在学中、私が生まれる前に癌で死んだと聞かされていた父方の祖父が、
実は自殺だったと聞いたときはショックだった。
私はその遺伝子を継いでいるんだな、って。
父方の祖父なので母には関係なく、自分の足元だけに見えない亀裂があったんだな、って。
父の実家と付き合いのある人から聞いたんだけど、さすがに詳しい事情はその人も知らなかったし、
父とも音信普通だし。それ以上の情報を手に入れることもできなくて。
分からない、っていうのは不安を掻き立てるよね。