10/10/25 20:51:01 xcnTUxFN0
連投すみません。一般人ブログより抜粋します。
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河野裕子さんを偲ぶ会
プログラムにはありませんが、このあと皇后陛下から送られた挽歌が、河野さんの
お嬢さんの紅さんから披露されました。二度読まれましたが、一度目に「亡き人へ」と
聞こえたのは、詞書でしょうか。
一人（いちにん）の大き不在か俳壇に歌壇に河野裕子偲ぶ歌 皇后陛下御製
後半の講演の演者のひとり岡井隆さんは、両陛下に歌の御進講をされている歌人です。
先日お会いになった折に、皇后陛下は河野さんの死を「たいへん残念です」と仰ったそうです。
『塔』8月号に「近況」と題する河野さんの文の中に次の歌がありました。
皇后様のスープと御伝言が届く
『葦舟』と『母系』にふるる箇所もあり御伝言聞きスープをすする
ふた匙なりともの御伝言の通りやっとふた匙スープをすする
皇后様と河野裕子氏
歌人河野裕子さんが12日亡くなった。夫君は短歌結社 塔 の主宰者であり細胞学者でもある
永田和宏氏であるが揃って宮中歌会始の選者である。したがって皇后様とは直接ご懇談なさる
間柄ではある。しかし皇后様が河野裕子さんにお見舞いの言葉とスープを贈っておられたとは。
贈られたご本人はもとより彼女の最期の作品に詠まれた皇后様の姿に胸を熱くするのは私だけ
ではないだろう。
これによれば皇后様のお見舞いは形式的なものでなく、近著をお読みになった感想や病の篤さを
慮って「せめてふた匙なりとも召し上がれ」といった言葉が添えられていたことがわかる。なんと
細やかな心配りか。その皇后様も悩み多い昨今をお察しするところである。