10/08/18 09:17:31 KLiVdPVtP
277 :可愛い奥様 :sage :2009/09/30(水) 07:14:41 (p)ID:ZnLn6tRb0(2)
>>274
平民塾員はおこぼれに、というのは、なかなか的を射ています
聞くところによると、福沢先生は慶應の設立当初から
能力のある平民と
能力はないが財力のある大商人の御曹司や、門地のある華族の息子を配合することで
財力のない平民には能力を生かす場を
また、能力のないお坊ちゃんには暖簾や家門を守るための人材獲得の場を
ともに与えようとしたのだそうです
子供の受験関係で最近読んだ平山洋先生の『諭吉の流儀』は
『福翁自伝』の解説本ですが、その中に面白い話がありました
自伝のなかで、嫌味な家老の息子が登場して、福沢先生は
その人の悪口ばかり書いているのですが
実際には慶應のもとになる塾を江戸に開設するために
その家老の息子が尽力していたのだそうです
つまり、福沢先生は、家柄のある家老の息子が嫌いだったけれど
家老の息子は、福沢先生の能力を見込んで
先生に働く場を与えた、ということです
この福沢先生と家老の息子の関係は
現在の慶應義塾内の外部生と内部生の関係に似ている、と
その本には書いてあります
福沢先生は、外部生のヒーローですね