10/09/07 12:12:52 4VqwckRF0
>>709
①どういう手立て?
意識下の欲望を永遠の鎖に繋いでしまうこと。
すでに早苗は父の身代わりに【邪魔子殺し】を遂げたが、そのことで父の欲望が完全に解消されたわけではむろん無かった。
彼にとっての【邪魔子】は依然健在なのだし、早苗にとっての父もまだ健在なのでね。
その、呪われた(というべきか?)血の契りを断絶すること。
つまり、ネガとポジの2つの手立てが可能である。
②あの子たちの~とても納得できない。
父祖の苦しみ=少なくとも三世代にわたる業。
【あの世で苦しんでいる】というような文脈で【苦しみ】を捉えてはいけない。
【あの世】などと言い出すと、かの子らの死を軽薄なオカルティズムによって穢すことにもなりかねない。
「痛かったろう、苦しかったろう、食いたかったろう、暗かったろう、
父祖の業によって、避けがたく死なされねばならなかった君らはしかし、
愛すべき母の、父への復讐の犠となることができた。
それがいかに愚かしい誤謬の所産であれ、君らは身を賭して母を温存した」
こう慰めるよりほか思いつかないということだ。
少なくとも三世代にわたる業の犠として、苦しみぬいて死ぬためにのみ、産み落とされたかの子らを。
合掌。