08/08/22 16:38:06
俺の好きな女子は気が強くて、周りの男子からみれば扱いにくいとか思われる人だ。ただ俺はその女子が好きだった。
まぁ彼氏持ちで俺にチャンスなんて元からないのだけれど…。
さらに、普段根暗で女子と話すことにも緊張する俺は、おそらく彼女の好みとは正反対の男だろう。
同じクラスのイケメンで女子とも仲良いくらいに話す男子と会話してる彼女はいつも笑顔で、それを見てる俺は鬱になるばかりで…。
そんな彼女が今日、球技大会のバスケで負けて悔し泣きをしていた。
彼女が負けて悔し泣きをしているのを見るのは二度目だが、本気で練習していたバスケに負けたのが相当悔しかったのだろう、ずっとずっと泣いていた。
クラスから離れ一人で二階で見ていた俺は、何か声をかけてあげたかった。
でも、日頃女子とは進んで話そうとしない俺は、どんな言葉が彼女を元気づけれるのかもわからなく、ただその光景を見ているしかなかった。
バスケのメンバーが戻ってきて待合場には俺と泣いてる彼女とそれを支えているメンバーのみ。きっとはたから見れば俺は一人でクラスの輪から抜けてる薄情者なんだろう。
でも俺は、好かれたいのに行動しない自分の愚かさと、なにもできない自分の非力さに打ちのめされ動くことができなかった。
そんなんで気が滅入っていた俺だが、応援の移動中に彼女が真隣を歩いていた。その時俺は何秒か戸惑って、テンパって、そして
「バスケ惜しかったね」
って言った。
それから試合の内容のことを少し話した。俺は良い言葉を必死に探したが見つからず、かえって気を悪くするようなことを言ったかもしれなかった。
あの時こう言えばよかったっと、今は物凄く後悔している。
最後昼食の時、俺の近くにいた女子のところに彼女が来て俺の隣に座った。近くに座る場所がなかったからだろう。俺はまともに飯を食べることができなかった。
彼女と話したことも、近くにいたことも何度かあったが、こんなに近くにいるのは初めてだったから…。
結局俺は何もできなかった。笑わせることはおろか、気の利いた言葉もかけれずに。
そして彼女は日に日に幸せになっていく。彼女は彼氏と付き合い始めてから1年が過ぎていた。
この前喧嘩してたけど仲直りしてたし、多分もう手には届かない。
俺はイケメンでもなければ、運動神経がずば抜けていいわけでもなく、トークもできないし、積極性もない根暗だ。
でも、できるだけ彼女の近くにいたい、一緒に話したい、笑顔にしてあげたいし、それを見たい。
これから俺は変わっていけるのだろうか?