11/11/02 23:57:24.26
今年10月、BSのチャンネル数が24に倍増した。加入者数約900万世帯とトップを走る
アニメ専門チャンネル「アニマックス」も参入した。滝山正夫社長に事業戦略と最近の
アニメ事情について聞いた。
―BS放送でもアニマックスが見られるようになり、一部の市場が2.4倍に広がった。
加入者は伸びているのか。
来年の3月末までに10万世帯の獲得を目標にしている。出足は予想以上。やはりアニメの
好きな人は多いと感じた。
出資者にアニメ制作会社のサンライズや東映アニメーションなどがいるため、「ガンダム」や
「ドラゴンボール」など過去の名作を放送できる。他のBS放送にはないため、「こんなに
懐かしいアニメがあるのか」と思ってもらえる。
加入者は、地上波では流れないアニメを見たいし、「名作を孫に見せたい」とも言っている。
世代は子どもたちから、鉄腕アトムを見て育った60代まで幅広い。
―今年8月には有料チャンネルで初めて900万世帯を突破した。アニメ専門チャンネルが
業界トップというのは意外な印象もある。
1998年の開局のときから、日本にはコミック文化が根付いているために潜在的な市場は
大きいとみていた。
ハリウッド映画の見られる洋画専門チャンネルですら加入者が50万程度しかいないのだから、
それだけ、日本ではアニメが浸透しているといえる。
だが問題もある。まず、少子化の影響だ。団塊世代は1学年に約260万人いたのに、いまや
110万人ほど。そのためマンガもおもちゃも売れなくなり、市場は縮小している。視聴率も
とりにくくなったので、地上波のアニメ放送は土・日の朝か、深夜帯に追いやられている。
それに加えてショックなのは、今の子どもたちは、マンガは読まなくても、ゲームを1日1時間以上
していることだ。ゲームはマンガに比べて物語性がなく、アニメとして展開するのが難しい。
原作となるマンガの力が弱まっていることも拍車をかけ、新作のアニメが地上波に入りこむ
余地がなくなっている。人気の上位は「ワンピース」や「名探偵コナン」など定番のもので、
いずれも10年以上続いているものばかり。新しい裾野が広がらない。
ダイヤモンド・オンライン
URLリンク(diamond.jp)
続き >>2