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任天堂がピンチに立たされている。業績不振を払拭するため、8月11日に1万円の
大幅値下げに踏み切った携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」だが、値下げから
わずか1カ月足らずで、売り上げにかげりが見え始めた。業績回復に向けた値下げという
“切り札”が不発に終わり、任天堂は早くも戦略の練り直しを迫られている。
「思ったよりやりたいゲームが少ない…」。3DSが1万5千円に値下げされた8月11日。
大阪市内の大手家電量販店で3DSを購入した20代の女性は、こう不満をもらした。
3DSは裸眼で3D(3次元)映像のゲームが楽しめる。だが、値下げされても、3Dの特徴を
存分に生かした有力ソフトの不足は解消されないままだ。
値下げのインパクトで一時的にハードが売れても、「ソフト不足で値下げ効果は長続きしない」(
証券アナリスト)。こんな当初からの不安が的中する。
ゲーム雑誌出版のエンターブレイン(東京都千代田区)によると、3DSが値下げされた直後の
8月第2週(8~14日)の国内販売台数は約21万5千台に達した。2月26日の発売初週
(約37万1千台)に次ぐ水準で、値下げ前の買い控えがあった8月第1週(1~7日)に比べ
約58倍と大幅に増加した。値下げのインパクトが販売台数を大きく押し上げた形だ。
しかし、その効果は長続きしなかった。値下げの翌週(8月15~21日)には約10万7千台と
早くも半減。8月第5週(8月29~9月4日)には約5万5千台と、値下げした週(8月8~14日)に比べ、
約4分の1に落ち込んだ。値下げからほぼ1カ月で、その効果は吹き飛んだ格好だ。
3DSの2012年3月期の世界販売目標は1600万台だが、今年4~6月期の販売台数は
71万台にとどまった。
(>>2以降に続く)
●写真 2011.9.11 18:00
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
●ソース:産経新聞
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