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ソニーは5月26日、2010年度(2011年3月期)のゲーム事業は営業黒字に転換したことを明らかにした。
ゲーム事業の黒字化は5年ぶり。プレイステーション 3(PS3)の製造コスト削減に加え、
「グランツーリスモ5」などソフト販売が伸びたことも利益を後押しした。
PS3ハードの販売は130万台増の1430万台、PS3ソフトは3230万本増の1億4790万本に伸びた。
一方で円高の影響もあり、ゲーム事業の売上高は前年度比5%減の7980億円だった。
営業損益は、570億円の赤字だった前年度から1035億円改善し、465億円の黒字に転換。
ゲーム事業を含む「ネットワークプロダクツ&サービス」分野の損益改善にも大きく貢献した。
2011年度は次世代携帯ゲーム機「NGP」を年末までに発売する計画で、現在まで順調に準備が
進んでいるという。ただ、PlayStation Network(PSN)の不正アクセス問題などで約140億円の費用を
見込んでおり、減益を見込んでいる。
PS3が発売されたのは2006年11月11日。チップレベルから開発した最先端ハードを投入した結果、
製造コストが重しになり、ゲーム事業は長い間赤字に苦しんできた。
年末に登場が予定されているNGPもさまざまな機能を盛り込んでいるが、同社の加藤優最高財務
責任者(CFO)は「将来のプラットフォームでは、初期投資に大きくかけるということはないだろう」と話す。
「PS3の時は最先端半導体を開発し、自社でファブも持ち、数千億円投じた。当時は自社で作らないと
できないと思われていたが、今は大きく違う。
ファウンダリー(半導体受託製造メーカー)も競争力があるし、チップセットもスクラッチでなくありもので、
などやり方を変えられる」
NGPのCPUはARM Cortex-A9ベースのクアッドコアを採用する予定だ。
ITmedia
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