11/05/04 22:01:48.92
前編に引き続き、「アニメ!アニメ!」代表の数土直志氏にお話を伺う。
■ コミュニケーションを提供できないアニメは儲からない
― 表現手法、そして優れたストーリーが日本アニメの特色と言えるわけですが、
映像そのものの商品価値が低くなっているなか、グッズビジネスに期待が集まっています。
数土 「作品の面白さと、グッズの売れ行きは必ずしも相関しないのが興味深いところです。
たとえば北米でグッズ販売が絶好調の『爆丸 バトルブローラーズ』ですが、現地のアメリカ人に
聞いても、ストーリーすら把握していない人も多いんです。
『ストーリーが浸透していないのにどうやって(※映画を)作るの?』と米国のコンテンツ業界の
人に聞いたら、『いや、だからこそ自由に作れるから良いんだ』って(笑)
― しかし、“キッズ向けのアニメなのに大人でも楽しめる優れたストーリーと映像表現”が
これまでの国産ヒット作のいわばセオリーであったと思うのですが。
数土 「それは先ほど(前編で)申し上げた、『映像そのものではなく、コミュニケーションを
提供できるかどうか』に評価のポイントが移りつつある、という話に通じます。テレビ、DVD
そして玩具やフィギュアといったグッズが、個々に存在しているのではなく、“総体としての商品”
としてコミュニケーションを提供できていることが肝要です。
コミュニケーションにおいて、テレビはビジネスの核、あるいはハブとして機能しています。
みんなが毎週同じ時間にテレビの前に集まる。番組を見て(同じタイミングで)何か
アクションを起こす、ということが重要なんですね。
ネット配信の弱点もそこにあると思っています。いつでも見られることでコミュニケーションが
拡散してしまうんです」
ASCII.jp(一部抜粋)
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