10/12/01 15:16:36
(>>1の続き)
声明では、「刑罰法規には(18歳未満を対象とした)淫行条例なども含まれるため、
非実在青少年に対して抱かれた懸念は一向に解消されていない」と指摘。さらに、
18歳以上の男女も対象となったことで、前回の改正案より「規制の範囲を拡大する
内容になっている」とする。
「不当に賛美しまたは誇張」という要件は「漠然・不明確」で、「漫画やアニメの持つ
多様で柔軟な表現方法を奪うことになるのは明白」と指摘。漫画・アニメで誇張した
表現を使用するのは「その技法としていわばイロハのイ」であり、条例案の文言が
「漫画やアニメの持つ多様で柔軟な表現方法を奪うことになるのは明白」としている。
さらに、漠然とした要件に基づいて、作品が不健全図書指定されることになれば、
「コンビニでの販売が事実上不可能」という「重大な結果を生じかねない」と懸念している。
条例の対象が「漫画、アニメーションその他の画像(実写を除く)」とされるなど「漫画を
標的とするものが明確化」されていることについても、「漫画家が容認できるものではない」
とする。
前回の改正案が否決されて以降、市民や議員による議論を待たず、業界側が主張して
いた自主規制による対応の意向も「完全に無視」し、半年という短期間で新たな改正案が
再提出されたことには「驚きを禁じ得ない」とする。
改正案の内容が、議会開会の直前(8日前)に公表されたことは「適正手続きという観点
からも看過できない」と指摘。「どんな手段を使ってでも改定案を通そうとする施政者の
恣意的な姿勢をかいま見たようで、非常に強い不信感を覚える。このようななりふり構わない
やり方で作品を評価・規制されるのは、本当に恐ろしいことであると言わざるを得ない」と
強く批判している。
(了)