10/11/29 23:59:55
過激な性行為を描いた漫画やアニメの販売などを規制する東京都青少年健全育成条例の改正案について、
ちばてつやさんら漫画家4人と講談社、小学館など大手出版社の幹部らが29日、都庁で記者会見して
「規制の範囲が広がり、表現の自由を侵害する」と反対を表明した。
改正案は6月議会で否決されたため、都は一部の文言を削除、条文を修正して今月30日に再提出。
ちばさんは「若い作者が萎縮しているのを身近に感じる。条例案をこれでもか、これでもかと出してくる
都の趣旨が分からない。漫画、アニメの文化がしぼんでしまう」と発言した。
「釣りバカ日誌」原作者のやまさき十三さんは「私たちとの話し合いがないまま、条例案が出るのが
理解できない。フィクションを現行法で罰しようとするのは無理だ」と主張。
「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の秋本治さんは「(規制対象が広がれば、主人公の)両さんが
普通の生活しか送れなくなる」と訴えた。
改正案をめぐっては、石原慎太郎知事が「児童ポルノの氾濫を見過ごせない。条例で定め、おぞましい
状況に東京から決別する」と成立に意欲を示し、都が3月に、18歳未満の漫画などの登場人物を
「非実在青少年」と独自に定義した改正案を都議会に提出。
その際も、ちばさんらが「表現の規制は危険」として会見を開き、反対を表明。その後、都は批判が出た
「非実在青少年」の文言を削除、規制対象を「刑罰法規に触れるか、近親者同士の性行為を不当に
賛美・誇張して描写したもの」とする改正案を作成した。
スポニチ
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