10/10/03 01:06:00
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果たして『龍が如く3』の世界観はどれほどリアルに描かれているのか。
以前、本物のヤクザに『龍が如く3』をレビューさせる、という驚きの企画を敢行したジェイク・アデルスタイン記者ですが、
今回は警察官、そして弁護士からの視点をまとめてくれました。果たして彼らの目に本作の世界観はどう映るのでしょうか。
ちなみにアデルスタイン記者はアメリカ人ジャーナリスト。
読売新聞で12年間報道記者を務めた経験を持ち、それらをまとめた『Tokyo Vice』という著書を出版されています。
■警視庁捜査官から見て
捜査官:「桐生以外はみんなヤクザらしい格好をしてますね」
とある捜査官は、本作のメインキャラクターである桐生一馬についてこう述べたそうです。
彼によると、桐生のトレードマークとも言える紫のシャツと白のスーツは「チャラいホストにしか見えない」のだとか。
ヤクザはホストを毛嫌いしているという事実を考えると、これは大きな問題のようです。
(ちなみにThe Great Happinessというドキュメンタリー映画では、日本のホストの実態が描かれています。)
「ヤクザからすれば、ホストは最底辺の存在なんです。彼らにとって、女性の活力とお金を食い物にするホストは無価値で目障りな害虫なんですよ」
ゲーム内のヤクザ達の立ち振る舞いは正確で、実際のヤクザの行動、つまり「恐喝、暴力、弱者の搾取」がうまく描かれているそうです。
では映画などでもよく描かれる、任侠についてはどうなのでしょうか。
「桐生のような、気高きヤクザなんてものは存在しませんよ。私は一度も見たことがありません」
仁義を重んじる元ヤクザなら1、2人知っているそうですが、それに対してこう結論づけました。
「だからこそ彼らはヤクザを辞めたんでしょうね」
彼は「お金」こそが現代のヤクザの誇りであり、価値観であると言います。
「任侠道なんて嘘っぱちですよ」
■民暴弁護士から見て
”民暴(通称ミンボー)”とは民事介入暴力のことです。
これらのヤクザ絡みのケースを専門に扱う弁護士は『龍が如く3』をどう見るのでしょうか。
この弁護士によれば、本作で描かれているヤクザと政治の関係はとてもリアルなものだそうです。
「伝統的に、ヤクザ、特に稲川会、そして住吉会と自由民主党との関係はとても密接なものでした。
しかし2007年以降は、新たに山口組と、現在の与党である民主党との関係がとても強いものになってきました」
本作では、組織的な犯行の黒幕として架空の政党が登場しますが、これは日本の政治の現実をうまく描いている、と彼は評価しました。
加えて、不動産の開発業者が利益の追求のために、ヤクザを使って住民を追い出す行為がとてもリアルだった、と述べました。いわゆる「地上げ」です。
本作に登場するヤクザグループである「東条会」の描写は少し甘かったようです。
ヤクザ同士の裏切りや殺しは上手く表現されていたようですが、東条会自体については、神戸を本拠地にする山口組をベースにした方がより現実味が出るのだとか。
西日本から進出してきた山口組は、凄い勢いで東京を牛耳ろうとしていて、地元のヤクザよりも残忍で暴力的なことで知られています。
さらには表のビジネス業界にも広い範囲で手を伸ばしているんです。
話は変わって『龍が如く3』の舞台。
この「神室町」は新宿の歓楽街である歌舞伎町をモデルにしていますが、実際の歌舞伎町はゲーム内の姿とは似ても似つかない程に衰退してしまっているのだそうです。
「さほど頻繁に歌舞伎町を訪れるわけではありませんが、数年前の盛り上がりと比べると、今はゴーストタウンのようです」
ヤクザに『龍が如く3』をレビューさせるのは相当大変だったそうですが(とあるヤクザには、レビューする代わりに彼の女を目の前で抱くように言われたそうです...)、
最新作の『龍が如く OF THE END』をレビューするつもりはないようです。
アデルスタイン記者:「ゾンビの知り合いなんていませんし、私はプロのゲームレビュワーではありませんから。それに、ある意味では、ヤクザゲームは1本レビューすれば全部やったも同じですよ」
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ヤクザによるレビュー編
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