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（2012/1/1 0：10～ NHKBSプレミアム 『メジャーリーガーとしてのイチロー』）
「今までで一番過酷な時期だったかも知れないですね。僕にとってもチームにとっても」
―やはり200安打を達成できなかったことはショックでしたか？
「それはもちろんあります。でも、シーズン終盤に『ああこれが節目なんだ』って思っちゃったんですよね。
これまではそれが個人的に不味いことだと思っていました」
―今は不味くないと？
「そうは言ってません。でも僕にとっては成績に勝るものはない。ましてやチームが勝てないならなおさらです。
ルーキー以来、ずっと勝てない選手だと言われてたのは事実でした。
やっぱりキツイですよ。チームに貢献するには自分が結果を出しているしかない。
でも出せもしなくなった。あのときはバットを見るのも嫌でしたね。2003年の時の比じゃありませんでした。
何十億も貰ってオールスターにも入れない選手になるのは、もういい選手とは言えない。
あの時は成績を巻き返すしかないと思っていましたが、こうなるともう言い訳ができなかったんですよ」
―盗塁王は取りましたが？
「関係ありませんよ。チームに貢献できてないんですから。最後の意地みたいなもんでした」
―今回のストーブリーグでの一件（トレード）については？
「最後までシアトルに居たかったけどしょうがないです。それがメジャーですから。
今までフランチャイズとして、いさせて貰えたんですから感謝しきれません。こういうことも起こり得るだろうなとは思っていましたから」
―来シーズンへの豊富は？
「とにかく優勝（笑）。安打数へのこだわりはないと言えば嘘になりますがだいぶ薄れました。来年がメジャー最後の年のつもりです。
何番でもどこの外野のポジションでもやりますよ。日本に帰らずトレーニングをしているのもそのせいです。あとは見ていて下さいとしか言えないですね」