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> 【シカゴ＝ロサンゼルス支局杉山圭一郎】新指揮官を迎えた再出発の一戦。
>５月２日以来となる松井秀喜選手の４号２ランは、あいさつ代わりとしては十分な一発だった。レギュラー落ちの瀬戸際から、打線再建のキーマンへ。完全復活を目指す背番号５５は「勝負はこれから。今日の打撃を続けていかないと」と力を込めた。
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> シーズン途中の監督解任を断行したアスレチックス。当事者のボブ・ゲレン前監督（４９）には気の毒だが、クラブハウスの雰囲気は沈むどころか明るさを感じた。
>選手とのコミュニケーション不足は最後まで改善されず、信念を感じない日替わり打線もメディアの批判の的だった。チーム内には新体制の歓迎ムードが漂う。
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> 監督代行に就任したボブ・メルビン（４９）は２００３、０４年にイチロー所属のマリナーズ、０５年から５シーズンはダイヤモンドバックスを指揮し、０７年にはナ・リーグ西地区優勝に導いて優秀監督に選ばれた。
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> 初日から率先して選手に声を掛けて回ったメルビン。その対話重視の姿はゲレンの時にはなかった。早速指揮官に呼ばれて話し込んだ松井も「話しやすくて、情熱も感じた。少しでも打って、助けになれればいい」と好印象を持った。
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> 初陣を飾れず、アスレチックスは１０連敗となった。だが、メルビン監督代行は「明日勝てばいい」と笑顔で言った。
>松井については「ヤンキース時代から左投手に強い打者だ。それが今日も証明された。打線を引っ張る存在だと思っている。明日もスタメンで使うと約束するよ」と信頼を寄せている。
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> 「チームも自分もいい流れに変わればいい。そうなるように頑張りたい」。少なくとも、松井の顔には明るさが戻ってきた。