10/07/13 20:01:26 WtjVGr0U
今年、シアトルでマリナーズの取材に出向いたとき、
地元紙の記者と話していて驚きのニュースを耳にした。
「いま、シアトルでいちばん人気のあるスポーツは……
マリナーズじゃなくて、サウンダースなんだよ」
彼がニヤッと笑ったのは、マリナーズが不甲斐なく、
観客動員が伸び悩んでいることをほのめかしたかったのだろう。
アメリカのメジャーリーグ・サッカー(MLS)は1996年にスタートしたが、
シアトル・サウンダースがMLSに加入したのは2009年、昨年のことである。
そして最初のシーズンの1試合当たりの観客動員数は30943人で、
MLSの記録を塗り替えてしまった。
ちなみに昨シーズンのマリナーズの1試合あたりの観客動員数は27116人。
もちろん試合数が違うので単純比較はできないが(マリナーズは81試合、サウンダースは15試合)、
成績も12勝7敗11分けでプレーオフに進出、カンファレンス・セミファイナルまで進出し、
絶好のスタートを切ったのはいうまでもない。
今季はワールドカップ前の時点で4勝6敗3分と苦戦を強いられているが、
同じ日にマリナーズとサウンダースの試合が重なったとき、
サウンダースの方が観客動員の多い日もあったほどなのである。
これまでのところ、サウンダースがクラブとしてうまく軌道に乗ったのは不況下では
とても珍しいことである。実際、平均観客動員数が1万人を下回っているクラブもある。
では、サウンダースが成功していると思われる要因を考えてみよう。
(続く)
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