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人望・信頼厚き主将 鮫島哲新（中央大４年） 2010 年4月27日
◆鮫島哲新（２２）＝捕手、中央大４年
チームメートからは穏やかな主将だと言われる。
「監督が試合中に厳しいことを言えば、僕はフォローする役目に回ります」
２００６年夏、鹿児島工高が甲子園に初出場を果たしたときの主将だ。
打席で構えるときに「シャーッ」と雄たけびを上げる代打男の今吉晃一らとともに
甲子園をわかせ、準決勝に進出。斎藤佑樹がいる早稲田実に敗れた。
卒業時にはプロのスカウトからも注目されたが、「まだ、自分には足りないものが
ある気がして、早いと思った」。中央大への進学を選んだ。
大学では１年春から試合に出て、好投手たちのボールを受けてきた。
この３年間は「変化球を後ろにそらさないように、ワンバウンドの捕球と、
二塁への送球ばかりを練習してきた」という。同学年には今秋のドラフト候補で
１５０キロ中盤の直球を投げる沢村拓一（ひろかず）と、
鋭いフォークボールを持つ山崎雄飛（ゆうひ）の両右腕がいる。
沢村からは「信頼できる捕手です」と言われる存在になった。
２年だった０８年秋に東都リーグ２部から１部に復帰。今春は１１季ぶりの優勝を狙う。
初戦の国士舘大戦では延長１０回、主将の意地と言わんばかりに
決勝タイムリーを放った。チームは第３週を終えて、東洋大と並んで首位に立つ。
仲間から慕われる「心優しい主将」の目標は、プロで活躍すること。
その前に「優勝したい。全日本大学選手権で、斎藤ともう一度対戦したい」と
さわやかな笑顔を見せた。（坂名信行）
◇
さめしま・てっしん 「哲新」は父・哲夫さんと母方の旧姓新原から。
趣味はカラオケで、十八番はＥＸＩＬＥの「Ｓｏｍｅｄａｙ」。１８１センチ、９２キロ。
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