07/12/23 10:13:38 rOm0t72r
日本代表の岡田武史監督（５１）が２２日、成田発の日航機でタイ入りし、開催中のキングス杯を視察した。岡田監督は空港からスタジアムに直行する強行日程にもかかわらず、
第１試合のタイ―ウズベキスタン戦に続いて第２試合のイラク―北朝鮮戦も観戦。２月６日のＷ杯アジア３次予選初戦で対戦するタイだけでなく、最終予選で戦う可能性がある残り３カ国も一気に丸裸にするつもりだ。
タイ―ウズベキスタン戦は、後半４５分の決勝ゴールでタイが３―２と勝利。劇的な幕切れを見届けても、岡田監督は席を立とうとしなかった。「目立つようなことはやめてくれ」。
感想を求める報道陣をいったん追い払うと、引き続きイラク―北朝鮮戦を観戦した。
岡田監督は約７時間のフライトでタイに降り立つと、そのままスタジアムへ直行。メーンスタンドのＶＩＰ席に陣取り、和田テクニカルスタッフに意見を求め、時には身を乗り出し、
せっせとメモを取った。３０度を超える暑さに汗を浮かべながらも、厳しい視線をピッチに注ぎ続けた。
今回の視察は来年２月６日のＷ杯アジア３次予選初戦で戦うタイの分析が最大の目的。しかし、指揮官はひそかに“一石四鳥”を狙っていた。「タイはレギュラーが４人だけだったが、
技術はそこそこあると感じた」と直近のライバルへの感想を話すと、続いて第２試合の２チームにも言及。「イラクはレギュラーが１人もいなかった。北朝鮮はそろっていたから戦い方が
変わっていなかった。それでもイラクが（１―０で）勝つのだから、かなりレベルが高い」。両チームの知識もしっかり頭に入れていた。
キングス杯に参加しているイラク、ウズベキスタン、北朝鮮は、すべて最新ＦＩＦＡランクで３次予選各組で２番目。仮にランク通りに突破チームが決まれば、３カ国とも最終予選で対戦する
可能性がある。オシム前監督の急病で急きょ就任した指揮官に、残された時間は少ない。キングス杯はまさに一網打尽、千載一遇の機会だったのだ。
試合が開催されない２３日の“スパイ活動”については「目立たないようにするよ」と不敵に笑った岡田監督。来年の始動となる１月１５日の代表候補合宿初日には、最終予選攻略のヒントまで持ち込むのかもしれない。 【日本代表カレンダー】