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酸素欠乏時の症状について、Wikipediaよりも詳しい資料を見つけました。
「東京大学 物性研究所」の高圧ガス保安教育用テキスト11ページより抜粋
URLリンク(www.issp.u-tokyo.ac.jp)
*酸欠による諸症状
酸欠事故は大きく分けて急性のものと、緩急性のものがある。
(ア)急性酸欠
酸素が0%またはそれに近い状態の室内に入って起こるもので、
わずか1~2回の呼吸で倒れ、蘇生の見込みはない。
(イ)緩急性酸欠
酸素濃度が少しずつ低下している場所にいたときに起きる。
表(4)はY.HendersonとH.N.Haggardが酸欠事故による諸症状をまとめたものであるが、
濃度毎に受ける症状をかなり詳しく記述しているので予め知っておくと便利である。
【表(4) 酸素濃度と緩急性酸欠の諸症状(濃度数は空気中の酸素含有量%)】
◆段階0 酸素濃度18%前後
(安全下限界。換気、酸素濃度の測定、呼吸保護具の用意。)
◆段階1 酸素濃度16~12%
脈拍、呼吸数の増加、精神・集中力の低下、単純計算の間違い、
頭痛・吐き気・悪心・筋力低下等がある、チアノ-ゼが現れる、軽い後遺症が残ることもある。
◆段階2 酸素濃度14~9%
判断力の低下、精神的に不安定になる(イライラする)、ため息の頻発、異常な疲労感、
酩酊状態、頭痛・耳鳴り・嘔吐感等がある、痛みを感じない、その時の記憶がなくなる、
全身脱力、体温上昇、意識が朦朧となる、階段・梯子から転倒する、
チアノ-ゼがでるなど、かなり危険な状態となる。後遺症が残る。
◆段階3 酸素濃度10~6%
嘔吐がある、行動の自由を失う、危険を感じても叫んだり動いたりすることができない、
虚脱・幻覚・意識喪失となる、チアノ-ゼがでる、昏倒・中枢神経障害・全身痙攣に陥る。
この段階が生と死の境目となるが、たとえ生存しても非常に重い後遺症が残る。
◆段階4 酸素濃度6%以下
数回の喘ぎ呼吸で昏倒・失神・痙攣・心臓停止になり、多くの場合、死に至る。