10/12/15 23:26:38 ZH93AIMl
手コキ作家は初期なら好きだな、配電盤よ貯水池のそこに安からに眠れとか良いせりふだよ
鼠の小説の書き方に対するポリシーもよかったね
人間はいつかセックスするしいつか死ぬからそういうことは書かない、だったっけ
まあ手コキの小説はセックスしまくりだからみもふたもないわ
カントとかドイツ観念論は俺も好きだったし、社会と縁を切る孤独な主人公は好きだった
3作目でもう一度社会に戻るために四苦八苦するのも進歩的でよかったが、もうそこで終わってたんだよ
あいついまだなんか不思議な冒険で手コキってんだろ?ぜんぜん進歩してねー死ねばいいよ
まあそれで、よく言うだろ物語は読書ひとりひとりが意味付けしていいみたいな、なんていうんだっけ?
ああいうの嘘だね、作家本人が言いたいことを汲まずして何が読書だよ
たとえばカミュのムルソーの話をしよう、何年か前日本の英語で異邦人をモチーフにしたのが公開されてたが
ムルソーのような侠気に陥った人間の深層心理みたいにかかれてたね
違うんだよ、侠気なのは社会であってムルソーではない、ムルソーは自分に率直な人間だっただけで
たとえば母親の葬式の翌日にデートしてはいけないという法はないし
愛する娘を愛することがなぜ結婚につながるのか、結婚しなくても一生一緒に暮らすことはできる
といった具合に自分が自分であるために本能に則って世間の秩序を否定したあと
彼は襲ってきた中東の人間をぶち殺す、しかしこれは正当防衛だった
でも世論ではムルソーは常識知らずで侠気だと思われていた
だから正当防衛が正当に評価されず死刑になり、最後にムルソーは特赦の乞いを許されるがやつは断った
それがカミュの言いたいことだろ
読者は作品の意味を汲み取った上でそれが好きか嫌いかを判別するもので
勝手に意味づけして勘違いしてもいいとか思ってる連中は殺してもいいね