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中国・深センOEM工場でまた従業員飛び降り、今年9件目の「異常事態」
2010/05/15(土) 22:48
広東省深セン市に工場を持つ台湾系大手のOEMメーカー富士康(フォックスコン)で、従業員による飛び降り事件が相次いでいる。
14日夜にも21歳の男性従業員が建物から飛び降りて死亡し、今年に入って9件目の飛び降りとなった。中国新聞網が伝えた。
14日夜、同市内にある富士康竜華園区福華宿舎の7階から男性が飛び降りたとの通報が入った。男性は病院に運ばれたが深夜に
死亡が確認された。同社の発表によると、飛び降りたのは1989年生まれの工場従業員で、昨年11月に入社したばかりだったという。
その後の捜査により、飛び降り現場には血がついたあいくちが残されていたほか、遺体には刀傷が残っていたことが分かり、警察では
事件性もあるとみて捜査を続けている。
富士康従業員の飛び降り事件は今年1月から4ヶ月半の間ですでに9件発生しており、7人が死亡している。11日にも24歳の女性従業員が
アパートから飛び降り死亡したばかりだ。深セン市内の2カ所の工場だけで40万人の従業員が働いているという巨大OEM企業ではあるが、
それにしてもあまりにも飛び降りが多い。
昨年7月、同社が中国で受託製造しているiPhoneのサンプル機を紛失した25歳の男性が飛び降り自殺を図った事件が発生し、
同社による暴行・監禁といった違法行為の疑惑が持たれるなど、同社の管理に対する疑問の声は少なからず聞かれていた。
今年に入ってからの一連の飛び降り事件について同社は「仕事上のストレスとは無関係」とコメントしている。
調査によれば、当事者は17歳から27歳の農村出身者で、在職期間は長くて1年半、短い者は20日あまりだったという。同社は飛び降りの
原因について家庭の問題、恋人との喧嘩、あるいは精神疾患を挙げている。そして、驚くべきことに「最近では20~30件の飛び降り未遂が
報告されていた」とのコメントも発表した。なぜこのような「異常事態」が発生しているのか。
ある従業員の話によれば、厳しいルールの中毎日10時間程度単調な仕事をこなし、10人ほどが一緒に寝泊まりする部屋でも誰ひとり口を
利かず、「ルームメイト」の名前すら知らないという。会社側は従業員のニーズに合わせて娯楽施設を増やしたり、さまざまなイベントを開催
したりしていると説明したが、その数は40万人を超える従業員数から見れば全く足りていないようだ。
「七連跳」「八連跳」「九連跳」…と、日に日に数字が増えていく富士康飛び降り事件。数字の増加を食い止めるには、「80後」「90後」と
呼ばれる若者世代のメンタルケアを早急に強化する必要がありそうだ。(編集担当:柳川俊之)
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