11/10/25 20:56:15.00 mxpv90em
田原総一朗 公式ブログ
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TPP議論の本質はこれだ!
さらに、これとは違う理由でTPP参加に反対する意見もある。 TPPによって
「日本はすべてアメリカの流儀に変えられてしまうのではないか」 という懸念である。
「TPPはアメリカの再占領政策だ」 「日本はまた占領政策に乗ってしまうのか」 というのだ。
もしアメリカとの関税障壁をなくすのが目的ならば、TPPでなく
FTAという選択肢がある。FTAなら例外品目を設けることができる。
なにもアメリカの戦略に乗ることはないだろう。 それが反対派の主張である。
TPPとは「メリットがあるか、ないか」「得か、損か」という 問題ではない、と僕は思っている。
もちろんアメリカの再占領政策とも思っていない。 アメリカのアジア戦略の一環としてとらえるべきだ。
TPPを単なる経済の問題と捉えると、大局を見誤ってしまう。
TPPは、そうした中国の動きを牽制するためのアメリカのアジア戦略の一環だからである。
アメリカの狙いは、日本を含むASEANの国ぐにを取り込むことだ。
経済における連携を深めれば、政治的な関係も強まる。
当然、安全保障の局面にも影響を及ぼす。
つまり、TPPは経済・貿易の問題のみならず、外交・安全保障の 問題でもあるのだ。
アメリカのアジア戦略に関わりつつ、良好な対中関係を模索する。
これがTPPの本質的な問題であり、日本にとってもっとも大事なことである。