10/12/24 17:17:53
18 名前:続続・じゃじゃ馬ならし Part1 7/8[sage] 投稿日:2010/10/17(日)01:12:23 ID:R97Z3gF9O
なぜ今兵四郎のことなどを考えるのかと、心中で自分に驚いている真之介の頬に、ひやりとした掌が当てられた。
次の瞬間、唇を塞がれた。目を剥いた真之介は、浪人に口を吸われていることを悟り、愕然とした。
必死で顔を振り口を閉じようとしたが、浪人の手が顎と首を強く抑え込み拒むのを許さない。舌を深く入れられて口内を貪られ、真之介の頭は怒りと混乱でいっぱいになった。
浪人がやっと唇を離した一瞬の隙に、残る力を振り絞り頭突きを喰らわせてやった。
「……っ!」
「ざ、ざまみろ!ふざけ、やがって」
はあはあと息を乱し悪態をつく真之介を、額を押さえながら浪人は見やった。
「まだ、元気があり余ってるようだな」
呟いて不気味に笑うと脇差を抜き放ち、真之介の左肩にいきなり突き立てた。
「……うあぁっ!」
「急所は外した、死ぬことはない」
たまらず悲鳴を上げた身体から脇差を引き抜き、真之介の着物の裾で血をぬぐって鞘に納めた。
新たな痛みに心臓はどくどくと早鐘を打ち、脂汗が全身から吹き出した。
「これでじっくり、かわいがってやれる」
「はあっ、な、何を……てめえ、何のつもりだっ」
「お前を、抱くのよ」
「……!たわけたこと、抜かすなっ」
意外な言葉にうろたえる真之介を見下ろして、浪人は懐に手を入れた。取り出した手には小さな紙包みがあり、何かの薬が入っているようだった。
「こいつは、通和散だ。お前も知ってるだろう」
「……て、てめえ、まさか、本気か」
452:名乗る程の者ではござらん
10/12/24 17:18:53
浪人はまた笑い、真之介の着物に手をかけた。真之介は焦り身をよじったが、打撲のせいで全身がきしみ、肩の痛みもあって弱々しい抗いにしかならなかった。
裾を割って下帯を外し脚を開かせると、浪人は器用に片手で包みを開け、中の丸薬を口に含んで噛み砕いた。右の掌に吐き出された液体は、トロロアオイの根で作った丸薬が唾液と混ざり潤滑剤となったものだ。
浪人は液体を指に塗り込めた。そしてぬるつく中指の先を、裾を捲ってあらわにした真之介の後ろに押し当てた。
「……や、やめろ、馬鹿野郎っ」
「震えているのか。大丈夫だ、俺はこう見えて、なかなか上手いぞ」
笑うと、ぐっと指を押し入れた。真之介の身体は竦み逃げを打ったが力が入らず、のけ反るだけに留まった。
19 名前:続続・じゃじゃ馬ならし Part1 8/8[sage] 投稿日:2010/10/17(日)01:17:38 ID:R97Z3gF9O
「う、くっ……!」
「ほう、こりゃあ……意外だな」
探るような指のうごめきに声を殺して耐える真之介に、浪人は嘲笑うように囁いた。
「お前、男の味を知っているな。それも昔じゃない、先頃抱かれた身体だ」
「……!」
真っ赤になり顔を逸らした真之介に、浪人は淫猥な視線を注いだ。
453:名乗る程の者ではござらん
10/12/24 17:20:24
「お前の念友は、上手いのか?お前のような男が脚を開くほど、強くていい男か」
こんな奴に何も答えたくはない、答えるものかと、真之介は唇を噛んでぎゅっと目をつぶった。
「まあ、いい。俺がそいつの味など、忘れさせてやるさ」
浪人は指を増やし、くちゅくちゅと音をさせて真之介を指で犯した。
嫌でたまらないのに、擦られた刺激に身体は鮮やかに反応を示し、中心は蜜をこぼしてそそり立っていた。
浪人は真之介自身をも揉みしだき、指をまた増やした。必死で腰をよじると、鳩尾に容赦なく拳を叩き込まれた。ぐったりとした真之介の身体を返し、腰を高く上げさせて、浪人は下げた袴から自身を取り出した。
わななく秘所に切っ先をあてがうと、掌に残った液体を幹に擦り付けてから一気に差し込んだ。
ずるり、と入り込んだもののおぞましさに、真之介は血が滲む程に唇を噛み締めて耐えた。
全てを納めると、休む間もなく浪人は動き出した。
「……っ、う、ぐっ……!」
「いいぞ、いい具合だ。そういえば、お前の名を聞いてなかったな」
「うる、せえっ……!ふ、うぅ……っ」
「そうか、残念だ」
浪人の性技は確かに巧みで、的確に感じるところを突かれた。
耐え切れずかすれた声を漏らす真之介は、犯されながらも沸き上がる快感に溺れまいと、必死で理性を保とうとした。
浪人は笑いながら動きを早めては緩やかにして、締め付けの心地よさを楽しんでいた。
気が狂いそうな思いで、真之介は床に頬を強く押し付けた。
暗い室内には獣じみた荒い呼吸とかすかな喘ぎが満ち、片隅には気を失った哀れな娘が、顔に涙の痕を残して横たわっていた。
[][] PAUSE ピッ ◇⊂(・∀・;)チョット チュウダーン!
次回に続きます。
454:名乗る程の者ではござらん
10/12/24 17:50:21
こういうコピペ荒らしは通報したら規制対象だからやめとけ
馬鹿の巻き添えくらいたくない
455:名乗る程の者ではござらん
10/12/24 18:18:03
いやです
目障りなものは全て消すに限るw
456:名乗る程の者ではござらん
10/12/24 18:30:01
名作は是非読んでもらわないとね!
457:名乗る程の者ではござらん
10/12/24 18:44:47
気持ち悪いなあ
これ書いた奴頭おかしいんじゃないの
458:名乗る程の者ではござらん
10/12/24 18:57:32
>>457
頭おかしいのは板違いの内容を転載コピペしてる馬鹿の方
狂ってるが故に注意しようが内容を貶そうが喜ばせるだけ
そもそも構って貰うのが目的だろうからNGに放り込むのが一番
459:名乗る程の者ではござらん
10/12/24 19:05:46
書いた奴もおかしいw
名作wアタシ神wウホwって喜んでんだぜ
キモwwwww
460:名乗る程の者ではござらん
10/12/24 19:11:22
適当なエロパロスレをいくつか覗いてみな、これくらいのは幾らでも転がってる
自分の趣味に合わないのをいちいちキチガイ認定する奴の方がおかしい
荒らし本人に言うだけ無駄だろうけどな
461:名乗る程の者ではござらん
10/12/24 19:23:30
無駄にきまってんだろー
あったりめーじゃん
462:名乗る程の者ではござらん
10/12/24 19:23:52
誰だってそれぞれ性的趣向はあるし、それについて他人が文句を言う権利はない
隔離板の書き込みを一般の板に晒して悦ぶ方がどうかしてる
463:名乗る程の者ではござらん
10/12/24 19:26:13
クリスマスイブにわざわざこういう晒しコピペして構ってちゃん全開なんて
自分は寂しい人間ですと自己紹介してるようなもんだ
哀れな奴め
464:名乗る程の者ではござらん
10/12/24 19:31:00
36 名前:続続・じゃじゃ馬ならし Part2 1/8[sage] 投稿日:2010/10/18(月)08:32:39 ID:Tc7Ighg8O
>>19の続きで、時代劇「参匹がKILL!」より、素浪人の殿様×仙石。全四回投下のうち二回目。
殿様は後半まで出番がなく、仙石が大変気の毒な目に合ってます。レイープ描写あり。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
思う様貪った最奥に欲を放った浪人は、身体を離し着衣を整えた。
ほぼ同時に達した真之介が床に吐き出した欲は、彼の着物の裾で乱暴に拭き取った。
そして息も絶え絶えな真之介を抱き起こし、最前まで自分がもたれていた柱に、縄で上体を括り付けた。
俯く顔を顎に手を添えて上向かせ、口端を染めた紅色をねろりと舐め上げた。
真之介は眉根を寄せて嫌悪を示したが、もはや逃れようとする気力も残ってはいなかった。
浪人は含み笑うとなおもぴちゃぴちゃと音を立て、唇や頬、首筋を舐めてなぶった。
その間真之介は目を閉じず、浪人を真っ向から見据えていた。
浪人も見返して楽しげに笑い、ますます熱い舌を這わせた。
からりと、障子が開けられた。
舌を離した浪人が振り返ると、仲間のふたりがこちらを眺めて意味ありげににやついていた。
「へへ、旦那、ずいぶんお楽しみのようで……」
「先生、そいつえらく具合がよさそうだったじゃねえですかい」
「ふん、確かに具合はいい。それが、どうした」
落ち着くまでは出歩くなと言われてるから俺達は女も買いに行けない、娘はまだ子供だし大事な品だ、酒を呑んで憂さを晴らすしかないのに、浪人のみが極楽を味わってるのがどうもおもしろくない……。
などと代わる代わる愚痴をこぼしたふたりは、どかどかと部屋に入り込み、浪人と真之介の前に立った。
「貴様ら、男に興味はなかった筈だろう」
「まあねえ、今まで旦那が取っ捕まえた奴らときちゃあみんな……」
「おうよ、威勢がよかった奴も突っ込まれたら最後、ぎゃあぎゃあとみっともなく喚きやがって……俺達ゃそいつを聞いて、大笑いさ」
「ところがそいつぁ、腹が据わってんのか諦めがいいのか、始めにちっと騒いだだけで、後は全くおとなしいもんだ」
「先生が捕まえた奴らは大概男おぼこだったが、そいつは見かけに寄らねえ陰間野郎で、男を知ってるらしいじゃねえか」
465:名乗る程の者ではござらん
10/12/24 19:33:47
37 名前:続続・じゃじゃ馬ならし Part2 2/8[sage] 投稿日:2010/10/18(月)08:34:34 ID:Tc7Ighg8O
「なんでも陰間の穴ってなぁ狭くって、女のより締まりがいいと聞くぜ」
「しかも泣き喚く面倒がねえとなりゃあ……おこぼれに預かりたくもなりまさあねえ」
身の毛がよだつような男達の会話を、真之介は無表情で聞いていた。
顔色を伺うように自分を見ながら、真之介にちらちらと目をやるふたりに、やがて浪人は頷いた。
「そうか。こいつに突っ込みたいなら、好きにするがいい」
「い、いいんですかい、旦那」
「ただし、一度っきりだ。俺の獲物に、何度も手を付けることは許さん」
「へへっ、一度で十分ですともさ。とりあえずの女代わりなんだからよう」
「よかろう。ただし俺は、ここにいるぞ。貴様らが無茶をして壊さんよう、あちらで見ているからな」
浪人はすっくと立ち上がり、ふたりを見下ろして冷ややかに告げた。
「ようがす、構いませんとも」
「おい、てめえ喜びな。俺達も、かわいがってやるからよ」
男達が投げ出されていた真之介の脚を掴んで開こうとした時、甲高い声がした。
「……だめっ!あんた達、またおじちゃんを、いじめる気ね!そんなこと、許さないからっ」
ふと目覚めた娘の目に入ったのは、かたわらの柱に縛られうなだれた『おじさん』の前に、あの恐ろしいふたりがいるところだった。
またこのおじさんを、叩いたり蹴ったりしていじめるつもりなんだと思い込み、声を振り絞り気丈に叫んだ。
思わぬ邪魔が入り、男達はいまいましげに舌打ちをした。
「うるせえぞ、この糞ガキっ」
「どうする、また気絶させちまうか」
「構うな、小娘は俺が見ておく」
「やだあっ、離して!おじちゃん、おじちゃあんっ」
なおも叫ぶ娘を手荒く引きずり、浪人は離れた壁際に腰を下ろした。
真之介はゆっくりと顔を上げ、浪人に怯える娘に優しく語りかけた。
「嬢ちゃん、お前、なんて名前だ」
「……さよ、小夜っていうのよ、おじちゃん」
466:名乗る程の者ではござらん
10/12/24 19:36:09
「お小夜ちゃんか。いいかお小夜ちゃん、おじさんは、すごーく頑丈な身体の持ち主なんだ。ちょっとやそっと殴られたって、どうってこたない。心配するな」
「……そうなの?本当に、大丈夫なの」
「大丈夫だとも。さっきも言ったろ。絶対にお小夜ちゃんを、こいつらから助け出してやるからな
38 名前:続続・じゃじゃ馬ならし Part2 3/8[sage] 投稿日:2010/10/18(月)08:40:22 ID:Tc7Ighg8O
「おきゃあがれ、この野郎!」
憤った熊が、真之介の横っ面を思いきり平手ではたいた。お小夜はきゃあっと悲鳴を上げ、また涙を流した。
頬を赤く腫らした真之介は殴った熊には目もくれず、胡座をかいた浪人を見やりまた口を開いた。
「おい、おめえに、頼みがあるんだが」
浪人はぴくりと片眉を上げ、おもしろそうに笑った。
「なんだ、言ってみろ」
「この子の耳を、塞いでやっててくれんか。俺がいたぶられるのを見ない為には目を閉じりゃすむが、縛られてちゃ耳は塞げねえからな」
真之介を気遣ういじらしいお小夜に、おぞましい光景も声も物音も、何一つ感じさせたくはなかった。
気の毒なこの娘をこれ以上怯えさせぬこと、それが自分に今出来る、唯一の施しだった。
467:名乗る程の者ではござらん
10/12/24 19:38:14
「恐ろしさのあまり、万一この子の気がおかしくなりゃあ、てめえらの商いに障るぜ。そうじゃねえか?」
まっすぐ見つめる真之介に、浪人は頷いた。
「よかろう。おい、そこの手ぬぐいをこちらに寄越せ」
袴と共に床に落ちていた真之介の手ぬぐいを狐が拾って渡すと、浪人はそれをぴりりと引き裂き、細い布を二切れ作った。
それを丸めて娘の片耳に詰めるのを見ながら、真之介はまた話しかけた。
「いいかお小夜ちゃん、目をつぶって、何か好きな唄でも歌ってるんだ。何も怖いことはない、楽しいことを、考えるんだ」
「おじちゃん……」
両の耳を布が塞ぐと、真之介の声は聞こえなくなった。
浪人は娘の身体を、真之介のいる方とは逆に向けさせた。
お小夜は赤く腫らした目を閉じ、お地蔵様に助けを祈った。そして小さな声で、死んだ母親がよく歌ってくれた子守唄を歌い出した。
浪人が娘の耳を塞ぐまでおとなしく見ていた男達は、改めて真之介に向き直った。
大きく開かせた脚の間に胡座をかいて身体を割り込ませた狐が、まず真之介を犯した。
遠慮も気遣いもなく奥まで一気に貫かれ、真之介は刺激にのけ反って耐えた。
思い掛けぬ狭さと熱さに狐は興奮し、乱雑に突き入れて快楽を貪った。たちまち呆気なく達し、早さを嘲笑う熊に催促されて身体を離した。
468:名乗る程の者ではござらん
10/12/24 19:38:22
39 名前:続続・じゃじゃ馬ならし Part2 4/8[sage] 投稿日:2010/10/18(月) 08:45:36 ID:Tc7Ighg8O
熊がでかい図体に見合ったものを侵入させると、真之介は痛みに襲われた。
顔を逸らして目を閉じ、痛みを堪えて声を殺した。熊は歓声を上げながら、好き勝手に腰を引いては荒々しく突いた。
後ろにぴりぴりとした痛みを感じ、どうやら少し裂けたようだと真之介は思った。
しかし泣き言一つ漏らさず、歯を食いしばって責め苦が終わるのをひたすら待った。
どうせ逆らったってまた殴られ、結局は突っ込まれる。体力を少しでも残しておく為に、真之介は甘んじて凌辱を受けた。
狐は下品に笑いながら、苦しむ真之介と、着物の裾に隠れて再び屹立した彼の中心を、楽しげに見比べていた。
様子を眺めていた浪人が、ついっと立ち上がった。
刀を持ち足音も立てず歩み寄ると、抜き差しを繰り返す熊には目もくれず、真之介の横に膝をついた。
俯く前髪をぎりっと掴むと、無理矢理に顔を自分の方に向けさせた。真之介は浪人を見上げ、ぎらぎらと光る目で臆せず睨み付けた。
「……なんて目をしやがる。いくら痛め付けて、辱められ汚されようが、こいつの目は輝きを失っておらん。むしろますます、輝きを宿している」
浪人は誰にともなく呟くと顔を傾け、犯され続けている真之介の口を吸った。
やはり目を開けたままで、真之介は絡み付く舌の動きに耐えた。
目の前の淫らな光景にまたも高ぶった狐は、見つめながら自ら手淫に耽った。
熊が唸りを上げて達するまで浪人は口内をなぶった。満足した熊が萎えた肉塊を抜き去ると、その刺激で真之介はやっと達し、着物を汚した。
469:名乗る程の者ではござらん
10/12/24 19:39:23
「さんぴん、その旦那はな、気に入った強い奴にぶち込んでさんざん味わってから、じっくりとなぶり殺すのが大好きなのよ」
「先生に比べりゃあ、俺達のいたぶりなんぞ、生優しいもんだぜ。まあせいぜい、うんとかわいがってもらいな」
捨て台詞を吐いて笑った男達が部屋を出ると、真之介は息を弾ませながら、弱々しい声で浪人に問うた。
「……お小夜は、どうしてる」
「ん?ああ、眠っちまったようだな」
向こうに見える小さな身体は静かに波を打ち、確かに眠ったようだった。
「そ、うか……そんなら、いい」
「お前、どこまでこの娘を気遣うんだ。それどころじゃなかろうに」
心底安堵した様子の真之介に、浪人は呆れた。
40 名前:続続・じゃじゃ馬ならし Part2 5/8[sage] 投稿日:2010/10/18(月) 08:50:06 ID:Tc7Ighg8O
「俺の読みが浅かったせいで、その子は、捕まっちまった。どうあっても、逃がしてやる」
「俺達を、ぶっ殺してか」
「もちろんだ。よっく覚えてやがれ、この外道がっ」
不敵に微笑む真之介を見て、浪人は実に愉快そうに笑い声を上げた。
「全くたまらんな。楽しい奴だ、お前は。いいさ、楽しみにしておこう……その目の輝きを、俺がずたずたに引き裂いてやる時をな」
耳元に触れる程に唇を寄せ囁くと、浪人は立ち上がり、真之介を置いて出て行った。
取り残された真之介を、急激に猛烈な眠気が襲った。がくりと頭を垂らし目を閉じた脳裏に、兵四郎の笑顔がよぎった。
やがて真之介は娘と同じように、深い眠りに落ちた。
470:名乗る程の者ではござらん
10/12/24 19:40:09
障子から射し込む光の眩しさに、真之介は目を覚ました。
殴られいたぶられた疲労から寝過ごしたようで、とっくに朝は過ぎて昼間の明るさになっていた。
そうなると、閉じ込められている仏堂の様子がよくわかった。
荒れ果てて障子は破れ、祭壇を始めあちこちに蜘蛛の巣が張り、床は埃をかぶっていた。
うぅん、とうなされる声を耳にした真之介は、離れた場所に眠る娘が弱ってはいないかと心配になった。
呼びかけようとして耳が塞がれたままだと気付き、重い脚を持ち上げて、どんどんと床を踵で打ち鳴らした。
振動に起こされた娘は真之介に気付き、頭をぶんぶんと振って耳の布を落とした。
「起きたか、お小夜ちゃん。寒くないか?風邪ひいたりしてないか」
「平気よ、おじちゃん。あたし寒いのには強いんだから。おじちゃんこそ、大丈夫なの?」
「うん。この通り、ぴんぴんしてるぞ」
肩の傷はまだじくじくと痛み、殴られた身体は鈍痛と熱を発して怠かったが、真之介は努めて笑顔を作り虚勢を張った。
「よかったぁ。ねえ、ここどこだかわかる?」
「んー、わからんなあ。どっかの寺には違いねえが」
荒れ寺は、お小夜にも馴染みのない場所のようだった。
41 名前:続続・じゃじゃ馬ならし Part2 6/8[sage] 投稿日:2010/10/18(月) 08:53:43 ID:Tc7Ighg8O
話しながら真之介は、隣にいるだろう浪人の気配をまざまざと感じ取っていた。
真之介は柱に巻き付けられ、お小夜は腕と脚を固く縛られ、逃げ出すことは容易ではなかった。
辺りは静まり返っていて、山の中だろうと思われた。
助けが来る望みも万に一つだろうが、真之介には少しばかり希望があった。
兵四郎達とは、あの坂の下の宿場で落ち合う予定だった。
逃げたおたみが無事宿場までたどり着き、騒ぎが広まったなら、兵四郎が近くにいればその耳に入る筈だ。
お小夜達は身なりからすると、そこそこ裕福な商家の娘であるに違いない。
男達の口ぶりからすると、奴らはしばらくこの寺に留まるつもりらしい。大掛かりな捜索が行われたなら、なんとか探し当ててもらえるかもしれないと、真之介は考えた。
ふと顔を上げると、お小夜が髪に挿した簪が目に入った。
少女には大人っぽすぎるような見事な銀細工の品で、そぐわなさが気になった真之介はお小夜に尋ねた。
471:名乗る程の者ではござらん
10/12/24 19:43:29
「お小夜ちゃん、ずいぶんと大人びた簪をしているが、そいつには何かいわくがあるのかい」
「これ?おっかさんの、形見なの」
「……そうか、おっかさんは亡くなったのか」
「うん。でも新しいおっかさんがいるわ。妹もおとっつぁんもいるし、ちっとも寂しかないわ」
例え自分はどうなろうと、この娘だけは親元に返してやらねばならない。健気に笑うお小夜を見て、真之介は改めて心に誓った。
「起きてるな、飯だ」
襖が開かれ、竹皮の包みと竹筒を持った浪人が姿を見せた。
娘の前に座り、上体を起こさせて包みを開き、口元に大きな握り飯を差し出した。
お小夜は顔をしかめて逸らし、真之介を見やった。
「お小夜ちゃん、食うんだ。腹が減っては、戦が出来んぞ」
真之介の言葉にお小夜は、握り飯をじっと見つめてからかぶりついた。竹筒から水も与えてやりながら、浪人は真之介に告げた。
「娘が済んだら、お前にも食わせてやる。飯も水も、日に一度しかやらんがな。死なせん為と、小用の手間を省く為だ」
「そりゃありがたいが、まだ俺を生かしておく気なのか。今のうちに殺した方が、後々身の為かもしれんぞ」
「まだだ。もう少し俺が、楽しんでからだ」
凄みと艶を混ぜた視線を浴びせられ、この変態野郎がっ、と真之介は心中で悪態をついた。
42 名前:続続・じゃじゃ馬ならし Part2 7/8[sage] 投稿日:2010/10/18(月)08:56:58 ID:Tc7Ighg8O
浪人はお小夜の足の縄を解くと、隣を覗いて狐に声をかけた。
「娘を小用に連れて行け。逃がしたら許さんぞ」
不安そうな顔で引かれていく娘を、真之介は笑顔で見送った。浪人は真之介にも握り飯を与えた。
「お前は食ったら、その竹筒でしろ。そのまま捨てる」
「ほおお。至れり尽くせりで、けっこうなこった」
「お前は俺の、大事なおもちゃだ。下の世話くらい、どうということはない」
皮肉に涼しい顔をして答えた浪人をいまいましく思いつつ、真之介は握り飯を平らげた。
障子を開けて竹筒を投げ捨てると、浪人は真之介の前に座り直した。
472:名乗る程の者ではござらん
10/12/24 19:44:45
自分が刺した肩の傷を撫でると、真之介に尋ねた。
「まだ、痛むか」
「ああ、ちょっとはな」
そうか、と呟くと、いきなり傷にぎりっと爪を立てた。
「ぐっ……ああぁっ!」
「……いい顔だ」
「ふうっ、て、てめえ、何しやがる!」
「悪いな。痛みや恥辱に耐えるお前の顔に、俺はたまらなくそそられるのだ」
「こ、このっ、気違い野郎がっ!」
「その気違いに、お前はまた抱かれるのさ」
浅くはない刺し傷に刺激を与えられ、真之介は痛みに目に涙を浮かべて浪人をなじった。
浪人は笑うと真之介の首筋に顔を埋め、唇で強く吸い上げた。
強引に開かせた脚を胡座の膝に抱え、右手は剥き出しの中心と後ろの口をねっとりと撫で上げた。
傷をえぐられて腹を立てた真之介は、我慢を忘れて浪人を怒鳴りつけた。
「い、いい加減にしろこの、畜生が!やめ、やめろっ」
「と言われても、他にすることもないのでな。せいぜい、お前も楽しめ」
「く、くそっ、ぶ、ぶっ殺してやる……あ、うあっ!」
昨夜の残滓が中を潤しており、真之介はいともたやすく浪人に貫かれた。
ぐぷぐぷと湿った音を立てる秘所を、笑いながら浪人は犯した。
突き上げながら乳首や真之介自身をいじり、快楽と屈辱に悶える様を愛でて更に感じ入っているようだった。
この場にお小夜がいないことだけが、真之介にとって唯一の救いだった。
473:名乗る程の者ではござらん
10/12/24 19:45:30
43 名前:続続・じゃじゃ馬ならし Part2 8/8[sage] 投稿日:2010/10/18(月) 09:01:25 ID:Tc7Ighg8O
好き放題に真之介を弄び満足すると、浪人は部屋を出て行った。
浪人の命令で、ことが済むまで遠ざけられていたらしいお小夜は、仏堂に帰ると真之介の横に座り込んだ。
「おじちゃんの側にいさせて。それくらいいいでしょ、あんたに、あたしの簪あげたんだから」
きんきんとまくし立てられた狐は、勝手にしろと苦々しげに吐き捨て、お小夜の脚をまた縛った。
狐が隣の部屋に引っ込むと、銀の簪がなくなった頭を見やりながら、真之介は尋ねた。
「あいつにおっかさんの形見、取られちまったのか」
「そうなの。ほんっと、意地汚いわよねえ。掠った娘の上前をはねるなんて」
お小夜は小声で毒づき、こんな状況でも口の減らないたくましさに、真之介は笑った。
お小夜は身体をずらすと柱に自分も縋り、真之介のぴたりと寄り添った。
「おじちゃん、おむすび食べたらまた、眠くなっちゃった。こうして寝てもいい?」
襖が開け放たれた隣室を伺いながら、甘えた声で真之介にねだった。
隣では暇を持て余した狐と熊が、酒を呑んだ茶碗でサイコロ博打に興じ、浪人は腕を枕に横になり目を閉じていた。
「いいとも、ゆっくり眠るといいさ」
答えた真之介の縛られた手に、お小夜が後ろ手に持った物を押し付けてきた。
心中で驚き視線だけで娘を見やると、黙ったままじっと見返してきた。それからふあぁ、とあくびをして、真之介にもたれかかった。
「おやすみ、おじちゃん」
「ああ、おやすみ、お小夜ちゃん」
手渡された物をぎゅっと握りしめた真之介は、この娘はたいした女傑だと感心した。
[][] PAUSE ピッ ◇⊂(・∀・;)チョット チュウダーン!
次回に続きます。
474:名乗る程の者ではござらん
10/12/24 19:50:18
通報してくる
475:名乗る程の者ではござらん
10/12/24 19:58:51
ほっとけばいいのにアホらしい
476:名乗る程の者ではござらん
10/12/24 20:01:04
見なきゃいいだけの話だろ
反応するやつうざい
477:名乗る程の者ではござらん
10/12/26 18:32:27
で
478:名乗る程の者ではござらん
10/12/27 14:29:22
>>475-476
こう言う事なかれ思考停止のバカが一番目障りでウザい件
479:名乗る程の者ではござらん
10/12/27 15:28:43
>>478
今更なお前のがもっとウザいわ
480:名乗る程の者ではござらん
10/12/27 18:35:40
「通報する」って言われた途端ぴたっとやめて
「ほっとけばいいのに!」とか、分かりやすい子だねえ
481:名乗る程の者ではござらん
10/12/27 18:48:01
コピペ連投した馬鹿も大概だが
三日も経ってからわざわざ蒸し返して煽る奴は同レベルで阿呆だと思うな
とまあ、こういう流れで荒れるのが見たかったんだろな。満足かい?
482:名乗る程の者ではござらん
10/12/27 20:56:31
鏡見ろ
483:名乗る程の者ではござらん
10/12/28 01:47:10
続々の「二刀流、子孫は今じゃ二枚舌」が面白かった。
484:名乗る程の者ではござらん
10/12/28 11:13:10
>>482
オマエガナー
485:名乗る程の者ではござらん
10/12/28 11:51:07
殿様帰国してくれ
486:名乗る程の者ではござらん
10/12/29 00:57:03
江戸で用心棒してるんじゃなかったのか?
487:名乗る程の者ではござらん
10/12/29 01:08:08
なんかこのドラマって志村けんの「へんなおーじさん♪へんなおーじさん♪」
のテンポで「ざしきわーらし、ざしきわーらし」ってタコが言ってたけどあれっておかしくない?
だって江戸時代じゃまだ志村けん生まれてないのに・・・
488:名乗る程の者ではござらん
10/12/29 03:31:26
逆に、板倉家伝来の俗謡を志村けんがネタにしたと考えるんだ。
489:名乗る程の者ではござらん
10/12/29 16:48:15
ってかあれって小朝さんのアドリブっぽくない?
あのひと結構アドリブ入れてたみたいだし
490:名乗る程の者ではござらん
10/12/29 20:12:39
>>487
大体「変なおじさん」自体曲は「ハイサイおじさん」をパクってるんだしw
491:名乗る程の者ではござらん
10/12/30 08:25:38 feIAdxak
>>487
まさに殿様じゃねぇか
492:名乗る程の者ではござらん
10/12/30 23:37:42 oKe0DWk+
千石がマムシに噛まれる場面で女が傷口吸ってたけど、あの場面は要らなかったわw
やっちゃいけない行為だし。
俺は蛇大嫌いだからアオダイショウとシマヘビ以外は駆除するヘビ嫌いだから今年もマムシ駆除したなぁ。
493:斎藤道三
10/12/31 06:45:45
よんだ?
494:名乗る程の者ではござらん
11/01/10 00:58:24
大河出番なしどんまい
495:名乗る程の者ではござらん
11/01/14 14:00:54
tako
496:名乗る程の者ではござらん
11/01/18 22:24:23
殿様と千石の旅姿があまりにも身軽なので
見てるとちょっと心配になる。
草履ばきだと怪我しそうで。
まあフィクションだし、あの姿が格好いいからいいんだけどね!
497:名乗る程の者ではござらん
11/01/22 16:27:41 0mc+GAbd
保守派
498:名乗る程の者ではござらん
11/01/31 20:23:56
ほしゅ
499:名乗る程の者ではござらん
11/02/06 11:14:39 pR2nzxuh
ホシュ
500:板倉勝政
11/02/06 11:52:29 NSmq6urc
たこが毎回衣装がかわっているのは、板倉本家から仕送りがされているからです
501:名乗る程の者ではござらん
11/02/21 12:39:18.06 KLZhlSGu
age
502:名乗る程の者ではござらん
11/02/27 13:57:56.86 6XcNnrCm
保守
503:名乗る程の者ではござらん
11/02/27 22:48:58.82
ファミ劇で続からもやってくれないかな
てかDVDになってないやつが見たいマッチのも
504:名乗る程の者ではござらん
11/03/10 19:38:19.36 UoEPdbjq
保守
505:名乗る程の者ではござらん
11/03/27 13:36:45.79 ono6/963
テレ朝chで5月から時代劇が放送されると思ったら
「将軍家光忍び旅」だった
506:名乗る程の者ではござらん
11/04/22 21:48:58.80 VK069PwD
新 三匹が斬る最終回で将棋の試合に出るのを怖がる侍(深江卓司)に殿様が「負けてこい。立派に負けてくればいいんだ」と言うところが良かった。
507:a
11/04/23 22:41:30.38 ZOKOiOSs
そこ
508:名乗る程の者ではござらん
11/04/23 23:06:23.18
それにしても高橋の髷は太過ぎ。
509:名乗る程の者ではござらん
11/04/23 23:19:01.17
ファミ劇でまたリピートやってるね
510:名乗る程の者ではござらん
11/04/24 18:05:27.25 A3DuwWkN
ニューと痛快はもう見れる日はないな・・・きっと
511:名乗る程の者ではござらん
11/04/28 19:13:34.46 4lo7sxYJ
>>509
ここ2年くらい、ファミ劇は本当にダメだ。
すでに流した番組のリピートばっかり。
新しいのはAKBの番組くらいか? 中身知らないけど。
放送スケジュールも凄まじく不便で、おかしいし。
512:名乗る程の者ではござらん
11/05/05 04:01:32.28
千石は浪人→金もないし着たきり雀→
洗濯なんぞできるわけねぇよなぁ
役所「そんなわけで、俺の衣装洗わないでください」
てな撮影秘話があったような
なんとなく
役所さんにとって千石は、酷く大事なキャラなんじゃないかと思う
俺らが「千石ファンなんですぅ~」とか言ったら
「お前らなんぞに千石の何がわかる!」と
心の奥深くで憤激してそう
513:名乗る程の者ではござらん
11/05/11 21:56:13.64 zFJH4x6f
役所広司さんをCM等で見ると仙石が頭をよぎるのは俺だけではないよな?
514:名乗る程の者ではござらん
11/05/11 22:07:40.34
健忘長官?
515:名乗る程の者ではござらん
11/05/11 22:08:50.49 KdMYFwbQ
高山左内の石濱朗は元気なの?
516: 忍法帖【Lv=23,xxxPT】
11/05/23 06:08:22.23
【訃報】俳優の長門裕之さんが死去…77歳★3
スレリンク(mnewsplus板)
お悔やみ申し上げます
517:名乗る程の者ではござらん
11/06/08 18:34:14.36 nVny1RZG
ニューから放送しないのは、右近の権利関係?
それとも、当時ニューはファンには受け入れされなかったから放送
しないのかな?
今でも三匹が斬る!シリーズは第5までだけど毎年見ている
今は第1シリーズを見て懐かしいと思う日々
518:名乗る程の者ではござらん
11/07/14 13:46:07.46
今さらDVDがレンタルされてるのに気付いて無印から見てる。
続続は悪役を悪役っぽくない役者にやらせるミスリードがたまにあって
面白いな。
519:名乗る程の者ではござらん
11/08/08 23:28:37.31 WkzO9XnD
無印と続続はレンタルされてるけど続がレンタルされてない
なんでだろ?
520:名乗る程の者ではござらん
11/08/08 23:33:46.92
戸浦六宏さんも小林勝彦さんも甲斐智枝美さんも亡くなってしまった
521:名乗る程の者ではござらん
11/08/10 16:36:54.67
>>519
続、見たことあるけどな
ツタヤじゃないローカル店舗でだけど
522:名乗る程の者ではござらん
11/08/12 02:16:39.35
せっかく続続まで購入したのに、中途半端なとこでDVD発売しなくなりやがって
もっと信頼できる会社から発売してほしかったな
523:名乗る程の者ではござらん
11/08/20 11:10:05.01 VRT66u/E
保守
524:名乗る程の者ではござらん
11/08/25 10:51:56.14 ehv7ipB5
KSB瀬戸内海放送にて放送開始
高橋英樹、役所広司、春風亭小朝だ
525:名乗る程の者ではござらん
11/08/25 10:57:44.87 ehv7ipB5
すまん、この並びはずっとそうみたい
(21世紀版は除く)
これではいつの時期の放送か分からん
今朝放送してるのは、この回な
第3話「仇打ちの、乙女も愛でよ秋花火」(1987年11月5日)