11/02/01 03:44:42 fW4saAFv
>>484
この種の質問はたびたびあるが、
デジタル録音(以下わかりやすくリニア PCM で考える)で大きな音のところでフルビット振ってしまったら限界で、
それ以上録音レベルを上げれば記録できず歪む(クリップ)。
このギリギリの状態が理想のようにいわれることがあるが、
株を最安値で買って最高値で売るのに必死になるようなもので、
少しでもオーバーするとクリップして歪んでしまうから、
実際には余裕を見込んで小さめに録音する。
クリップさせずに記録できれば、
ノーマライズ(正規化)という処理で、最も大きな音のところでフルビット振るように拡大できるから、
あまり神経質になることはない
(実際にはいろいろな加工の際にピークレベルが上がることがあり、
フルビット振ってしまうとかえって具合が悪いので、
最大で -3 dB 程度に揃えることが多い)。
ということで、まずは問答無用でノーマライズする。
この段階でデジタルデータとしては正規のレベルになっているので、
もしこれを再生してまだ音が小さいということであれば、
それは録音レベルではなくスピーカーやイヤホンの能率とかアンプのパワーの問題である。
(耳障りにならないようにうまく)歪ませてでももっと音量感を上げたいということなら、
コンプレッサやリミッタなどで音を「加工」する話になる。