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発電所から電気を送る送電の途中、電気抵抗でエネルギーの30%近くが失われていますが、
こうしたエネルギーロスがほとんどない超電導技術を使った送電線の実験装置が愛知県に
完成しました。
この超電導送電線の実験装置は、愛知県春日井市にある中部大学がつくったものです。
電線は銀を使った合金で、電気の抵抗がゼロになる「超電導」の状態にするために、氷点下
200度に冷やされます。この低温を保つため、電線は内部が真空になった配管の中に収め
られています。長さは200メートルあり、直流では、世界最大規模となります。通常は、電気
抵抗により送電の途中でエネルギーの20%から30%が失われていますが、超電導では
こうした損失がほとんどありません。実験を行う直流は、長い距離の送電に有利とされ、
北海道から九州までを結ぶ送電網や、中国などにある数百キロという長距離送電線への
応用などが期待されています。大学では、平成22年3月から電流を流して実用化に向けた
課題を検証することにしています。中部大学の山口作太郎教授は「ヨーロッパでつくった電気を
日本に運ぶことも夢でなくなる技術だ。現在の送電を大きく変える可能性を秘めていて、
実用化へ向けて何が必要か実験で明らかにしていきたい」と話しています。
NHK 12月29日11時44分
URLリンク(www.nhk.or.jp)