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ミジンコのゲノム解読=甲殻類初、環境評価に応用期待―東京薬科大など国際チーム
時事通信 2月4日(金)5時22分配信
淡水の湖沼などに生息するミジンコの全遺伝情報(ゲノム)を解読したと、
米インディアナ大や東京薬科大などの国際研究チームが4日付の米科学誌サイエンスに
発表した。甲殻類のゲノムが解読されたのは初めて。DNAのサイズは約2億塩基対と小
さいのに、たんぱく質を作る遺伝子は少なくとも約3万900個と、
これまでゲノムが解読された動物の中で最も多かった。
ミジンコは湖沼の食物連鎖の底辺近くに位置し、水中の昆虫や魚類にとって大事な餌
となる。このため、長らく湖沼の環境を評価する指標とされてきた。東京薬科大の山形
秀夫名誉教授によると、農薬などの化学物質がミジンコの遺伝子の働きに及ぼす影響を
調べることで、環境への毒性をより正確に評価できる。同じ甲殻類のエビやカニの資源
保全に役立つことも期待されるという。