09/09/25 02:39:33 JB9QKJEn
異例の検疫体制を敷いた日本政府などの対応は過剰反応とする批判もあるが、
安心はできない。スペインかぜが残した教訓があるからだ。
スペインかぜも18年春の第1波は症状が軽く、死者も少なかった。
大多数は数日で症状が消えたため、「3日熱」と呼ばれたほどだ。
日本でも4月以降、相撲力士や軍隊などに患者が集団発生。
大きく状況が変化したのは18年8月。
凶暴化したスペインかぜの第2波、
第3波の流行が20年春まで世界を駆け巡った。
日本でも、18年10月中旬から、再び流行が広がり、
学校の休校や炭鉱の休業などが相次いだ。
11月には1か月で13万人以上が死亡。病院に患者が押し寄せ、
交通機関や通信機能がマヒした。
結局、国民の約4割が感染し、
40歳以下の若い世代を中心に38万~45万人が死亡したという。
この数は、23年の関東大震災の死者約10万5000人の4倍近い。
しかし、「これだけの被害を出したのに、スペインかぜは、日本ではほとんど忘れられている」と、
速水融(あきら)・慶応大名誉教授(歴史人口学)は嘆く。
かぜという名前が病気を軽いものと誤解させたらしい。
速水名誉教授は「春に流行が始まった点など、
今回の新型は、スペインかぜの再来と思えてならないという。